慈眼寺 副住職ブログ

1月17日

明日で震災から20年ですね。

奈良は被害がほとんどなかったですが、あの日のことはとてもよく覚えています。

直後に神戸にも行きました。いろんなものを見ましたが、あまりあのときのことを書く気にはなれません。一つだけ。

親友の家が半壊し、二人で家の片付けに行きました。そのときの町を歩きながら、彼が言った言葉を忘れません。

 

「こんな町とちゃうんや・・・。ほんまはこんな町とちゃうんやで・・・。」

 

あのときへし折れていた阪神高速を今走ると、復興したんだ、という気持ちと同時に、何かがどこかに置き去りにされたような寂しい気持ちもします。不思議な感覚です。

 

今日は何を言っても陳腐になる気がします。