「奈良はやればできる町(YDM)」第1回
地方の疲弊、が言われますが、奈良もご多分にもれず「4割が奈良県の将来に不安」と答えるような昨今です。穴を掘れば遺跡が出てくるわ、背の高い建物は作れないわと色々と規制が多く、完全なベッドタウンで本当に寝るだけの場所になってる奈良ですが、いいところはいっぱいあります!最近は観光客もだいぶ増えましたが、とくに慈眼寺のあるきたまち付近はお店が潰れてもなかなかテナントが埋まらなかったりしてさびしい感じ。なんとか奈良に元気になってほしい、ということで、ときどきいろいろなお店を独断と偏見で紹介していきます!題して、「奈良はやればできる町(YDM)」。
記念すべき第1回は、慈眼寺から徒歩6分、称名寺、西方寺からも徒歩3分。船橋通り商店街の奈良県立大学近くに突如現れたオシャレ空間「NARA OPTIQUE」さんです!
ちょうど8年使っているメガネが傷んで困っていた乱視の私が、ふらっとオープン当初に船橋通りを歩いていると、こんなオシャレな店ができあがっていました。メガネのラインナップはAYAME、YELLOWS PLUS、PROPO DESIGN、アン・バレンタインなどナチュラル志向の渋いセレクトで、メガネ好きにはたまらないお店。さっそく一本作っていただきました。感動したのは検眼の丁寧さ。間違いなく今までメガネを購入したお店で一番丁寧で時間をかけてくれる検眼でした。それだけでなく、傷んでいたメガネは、それを買ったメーカーに送ってもこれ以上は無理、と突き返されたものなのですが、預かって綺麗に修復していただきました。これだったら新しいの買わなくてもよかったのでは?と思ってしまうほどに新品状態で美しく復活してました。
コレはメガネに限らず、何かを買うときのお店選びの基準にしているのですが、なんでもかんでも売りさえすればいい、あとは知らないの売りっぱなしのお店が今、すごく多いと思うんです。大きな電気さんは電化製品を修理できないし、「新しいの買ったほうが早いですよ」と言う。服屋さんはズボンの裾さえ外注するから当然服の修繕なんてしない。自転車屋さんだって全国に展開する大きなお店でも商品知識が全くない、というより一つ間違えば大事故でしょ、という自転車を平気で売っていることもあります。眼鏡屋さんの中にはメーカーの直営店でさえ、メガネを売るだけで、修理の技術は全くない、販売員はノルマに追われてただただ売るだけの店がたくさんあります。ネット販売で実店舗の危機、とよく言われますが、そんな店ばかりになったら、そりゃあ安くてしつこい接客のストレスもないアマ○ンで買いますよ。
そういう風潮の中、NARA OPTIQUEさんは、きちんとお客さんにモノを売って、大事に使ってもらおう、というホントはそれって当たり前なんじゃないの?と思う精神を忘れずにきちんと持っている貴重なお店だと私は思っています。こんなお店がすぐ近所にできて、私はすごく幸せで、奈良もまだまだ捨てたもんじゃねぇな、都会が必ずしもいいってわけじゃないな、と思います。(ちなみに、実はこのお店、慈眼寺のHPを作るにあたって大いにお手伝い頂いたご縁の深いお店でもあります。)メガネの買い替えをご検討の方はぜひ、NARA OPTIQUEさんへ遊びにいかれてはどうでしょう。