ジテツウのドレスコード

以前少し触れましたように、私は普段、非常勤として教師の仕事をしながら僧侶をしています。この通勤で趣味の自転車に乗れたら最高だな、という思いが数年前にかなって、以来仕事のある日は毎日、最短片道8キロの道を15キロ、40分かけて遠回り通勤をしています。たまに授業が空いて時間の余裕があるときは、さらに遠回りをしますので、もはや通勤ついでにサイクリングというより、サイクリングのついでに仕事という感じです。今日も計50キロを気持ちよく走れました。こんな感じでだいたい月間走行距離が500～1000キロになります。

 さて、全国のジテツウサラリーマンの皆様はどのような出で立ちで通勤してらっしゃるのでしょうか？カッコよくジャケットなぞ羽織って、NYのビジネスマンのように行くのでしょうか？

それとも完全ガチのロードレーサーとしてピッタピタのレーパンジャージで行くのでしょうか？

それとも「あんまり本気っぽいのはダサいよ」と、その中間のようなオシャレなサイクルウェアで行くのでしょうか？

 かく言う私は基本的には普通のサイクリングで使用するレーパンで行ってます。しかし一つ問題がありまして、ピッタピタのレーパンというのは、我々自転車好きのあいだではごくごく普通の格好でも、一般人からしたら「露出狂スレスレの変なおじさん」だということです。しかももし、着替え前に管理職など偉い人に出会ったらどうでしょうか？「おはようございます！」と挨拶しようものなら、「エッ！？あ、おはよう・・・」とジロジロ見られて、何かミスでもあれば、「アイツ自転車ばっかりにうつつをぬかすからじゃないのか」と思われ、ボーナスの査定に響くのでは、などといらぬ心配をしてしまいそうです。やはり最低限、文明人としてレーパンの上に、布一枚は必要な気がします。仕事場ですから。たかが布一枚、されど布一枚。セクハラ裁判で勝つか負けるかの瀬戸際になるやもしれません。そんな私がいま絶賛オススメする布は・・・

http://store.shopping.yahoo.co.jp/sisonline/sanmmtpata33.html?sc_e=slga_pla

 コレです。ちょっとコレは高いですが、アルペンなんかではかなり格安で叩き売りされています。しかもコレ、よほど雨の日で汚れない限り、一枚だけで済みます。基本レーパンは洗濯が必要ですが、こっちはその上に着るだけですから。この一枚を履くだけで、水着みたいなカッコで職場をうろつく変態もどきから、一気にアウトドアを愛する紳士に早変わり。もちろん私はレーパン自体は全く否定しませんし、普段はなんのためらいもなくアレでサイクリングに出かけますが、やはり職場でアレというのは、釣りのベストのまま職場に来るようなダイレクトさがトラブルを呼びかねません。私は出家しておりますゆえ、立身出世に全く興味はありませんが、前途あるジテツウリーマンの皆様のために何かお役にたてればと思い、紹介いたしました。narifuriなどのサイクリング用の中途半端なハーフパンツって、なぜかすごく高いので。まぁこのへんだったらバーゲン価格ならアリですし、何より若干タイトなのでペダリングを邪魔しません。

 「副住職日記の毎回の力の入りぶりにちょっと、ひく」というお声にお応えして、抜きすぎなくらいどうでもいい日記を書いてしまいました。

どうでもいいついでに、もう一つ。

「お坊さんの時も自転車できたらいいのに」

と、さらなる苦行を私に要求される檀家様がときどきおられます。いくらなんでも着物がチェーンにからみます・・・と思っていたら、こんな画像もありました。

すごい絵だなと思いましたが、海外の人の目には、スクーターに乗ってる日本のお坊さんの方が奇異に映るかもしれません。