奈良県庁はやればできる県庁(YDM番外編)
本日奥様がご友人の結婚式に参列。妹も一緒にいったため、娘と二人きり、頼る人もなく、自転車で奈良公園に遊びに行きました。
相変わらず奈良公園はおおぜいの外国人観光客でごった返しており、なかにはウェディングドレス?のようなカッコで記念撮影をしている人も。なぜ近鉄ビル付近の坂道で撮影なのかちょっと分かりませんが、まぁ賑わっているのはよいことです。爆買いするものも何一つないですが。
鹿には近づけない娘がなぜか道路を渡りたがり、県庁へいきたいとゴネたので大喧嘩したりしながら、道路をわたって県庁の中庭で遊んでいると、いきなり声をかけられました。
「先生・・・ですよね?」
あああ!私が昔、小学生の塾で働いていたときの生徒さん!先日当寺に厄除けにも来てくれました。奥様とお子さん連れでピクニックのようです。
「奈良公園でピクニック?」と聞くと、「いえ・・・実は穴場が・・・」と行って僕たちをその穴場へ連れて行ってくれました。
穴場なのにいきなり教えてもらってすぐにブログに書いていいものか、ちょっとアレですが、かなりオススメでした。どうせ小さいお寺の小さいブログで反響もほとんどないので、YDMシリーズ番外編に載せさせていただきます。さんちゃん教えてくれてありがと!
さて、おもむろに県庁に入り、エレベーターに乗ると、屋上へ。そこには・・・
バーン。めちゃくちゃいい眺め!奈良市は建築物の高さ制限があり、そもそもこの県庁もさんざん「美観を損ねる」と文句を言われて建った経緯がありますので、この県庁からの眺めは、今まで奈良で39年暮らしてきて初めてのパノラマ。東大寺もドリームランドも二月堂も若草山も一望です。若草山なんて若草山のふもとから見るより綺麗。山のそこここに桜まで咲いてます。めちゃくちゃ気持ちいい!
奈良公園は確かにいい場所ですが、鹿はけっこう怖い動物です。「きのあらいとき」には気をつけねばなりません(アラフォー県民ギャグ)。
結構噛んできますし、奈良の子供は一度は鹿に蹴られた経験があります。畑も荒らします。あと、鹿の鳴き声は全然可愛くない。
そもそも奈良公園中にはびっしりと鹿のフンが撒かれており、正直、「土か、フンか」の境目は限りなくグレーです。と、いうか、ブラウンです。どこでも触ってどこでも舐める幼児は正直ここで遊ばせるのは怖い。
そんなときにリメンバーケンチョー!
ばっちり背の高い柵があり、柵の隙間も1歳児でもすり抜けられません。気持ちがよく、フンも落ちていない芝生。気持ちの良い風。
「俺の払った県民税の一部を、ようやく取り返したどー!」
という血の混じったような叫びを若草山に叫びたくなります。実に実に気持ちがいいです。
警備員さんに聞くと、平日も屋上は開放しているとか。こんな気持ちのいい場所、県庁の人に独占させるのはもったいないです。
ここを開放してくれた粋なはからいに感謝しつつ、地上の喧騒から離れて静かで安全で清潔な場所で思う存分春風を浴びてはどうでしょうか。一階にはセブンイレブンもありますし。
奈良県庁、やればできるじゃん!