パリ~ルーベ 勝ったのは最強のアシスト野郎
いやー面白かった。
今年のパリ~ルーベは実に面白かった。
”北の地獄”の様相はそれなりにありつつ、次々に早めの仕掛けもあり、アクシデントもそれなりにあり、でもシマノカーに轢かれたりはあんまりなく。
純粋に一つのレースとして見所満載でした。フランドルより全然面白かった。
このレースで一線を退く”Sir”ウィギンスがバッチリ後半に見せ場を作り、サガンは見事な自転車投げを敢行し、そして最後にスプリントで横綱相撲をとったチームジャイアント・アルペシンのデーゲンコルプ。デゲンコルブって発音する人いますが、アレは絶対デーゲンコルプ。プリンのプ。サッシャさんが読めないわけがないので、わざと日本語発音にしてる。
ツールなどでは、キッテルとアシストデーゲンコルプのダブルゴリラーズとして、ゴリラの親玉グライペルと凄まじいドイッチェゴリラ対決を演じているデーゲンコルプですが、今日はもうとにかく何をさせても強い強い。総合力では明らかにキッテルより上なのに、最期のスプリント力でカヴェンディッシュに勝つためには、どうしてもキッテルに頼らなければならない。最後の最後100mのためだけに、そのほかの199.9キロをひたすらゴリゴリアシストして、キッテルと抱き合うデーゲンコルプ。実はすごい男前。ゴリゴリの筋肉なのに結構登れる。キッテルも最近は登れるようになってきたけど、デーゲンコルプはさらに上。最近サガンが器用貧乏で目立たない中、デーゲンコルプはバッチリ目立ってます。
いやーしかしスプリントの横綱相撲といい、そこまで持ち込めた展開力といい、先頭集団に食い込む突破力といい、たぶん実際走ってる人はみんな、「デーゲンコルプあってのキッテルや!アイツ、お腹痛とかすぐなるし!」とか絶対思ってます。デーゲンコルプ、大好きッス。掛布あってのバースや!(バースもホントは”バス”。ランディ・バス。)