「男」になって、みんな巣立つ。
本日、指導しているクラブの三年生が完全に引退しました。
残念ながら仕事で試合は見に行けなかったのですが、最後までよく頑張ってくれました。
今年の3年生は個人的にも思い入れがあり、入ったときはどうとも思わなかった学年ですが、年を追うごとに印象に残るようになりました。私自身今の部活での指導は今年度までと決めているのですが、もうこのままこいつらと引退したいなと思うくらい、よく頑張ってくれました。
とか言いながら、実は毎年「こいつらと引退したいな」と思っている自分もいます。3年間一緒に汗を流していると、3年目に人間ってこんなに成長するのか、と毎年ビックリします。後輩ができると、急に大人になって話のわかる奴らになるから不思議です。
お寺の仕事や子育てで練習に行けない私をとがめることもなく、私なんかについてきてくれました。驚くほど強くなった子も何人もいます。
今日、「先生がいなかったら絶対今の僕はありませんでした」と結果を報告してくれました。ちょっとうるっときましたが、
「そうだ。とりあえずお前に関しては100%俺様のおかげだ!」
と照れ隠しに言っておきました。冗談で言ったのに、
「だから、先生が自慢できるような結果残したかったです」
とか言ってましたが、そんなことはどうでもいいのにねぇ。
世の中に試合に勝つ人は毎年必ずいますけれど、それはみんなコートの中の話。
勝って負けて悔しがって、そして人に感謝できる人間なんて、どれだけいるんでしょうか。
私 はその感謝に値する人間ではありませんが、「男の子」たちがそれぞれ、いっちょまえの「男」になる過程を見ていくのは、本当に清々しい気持ちです。あ、も ちろん女の子もそうなんですが、男の子の方がなんか不器用で、スタート時点が幼いぶん、なんか「いいなぁ」と思ってしまうんですよねぇ。
こんな楽しい経験も、これでいよいよラスト1年。カウントダウンのはじまりです。
この一年で、またどんな「男」に出会えるか、楽しみです。