午後の楽しいサイクリング
先日、少し午後からお暇をいただけたので、一人で自転車に乗って出かけました。
サイクリングロードを通って京田辺まで移動し、そこから宇治田原まで移動後、今度は猿丸神社を通って瀬田川まで。
瀬田川って、まぁ宇治川なんですけど、どっちにしろ水量が多くて、緑が濃くて、私は好きです。平等院あたりの宇治川は大人しいですが、このあたりまでくると琵琶湖はすぐそこですから水量がすごい。横を走っていると水面が迫るようでウキウキします。私は川が大好きなのです。
このあたりは自然が本当に豊かで、田園風景も本当にゆったりしています。ここから琵琶湖に北上すれば近江の田んぼの広がりには思わず見とれてしまいそう。トトロの村のような田んぼと鎮守の森が延々続き、自転車で琵琶湖一周=ビワイチの人気の理由がわかります。昔このあたりの醒ヶ井の梅花藻を見に来たことがありますが、家々の中にまで引き込まれた美しい水が流れる水路に感動しました。
残念ながら今日は琵琶湖まで北上せず、そのまま大津あたりで休憩したくて以前連れて来ていただいたお店に立ち寄りました。
リオ・パイズさんと言います。
ここはオーストラリアン・ミートパイと手作りビールキットなどで有名なところですが、私はこのお店の手作りジンジャーエールにハマってしまい、無性に飲みたくなってしまいます。ここの店主さまは非常に個性的な方で、メディアでも何度も紹介されておられます。経歴も非常にユニークで、お話を聞いていると飽きません。どこもかしこも手作り感のあるお店自体が、店主さまの個性の塊のようなすごいお店です。もちろん今は夏ですが、薪ストーブで暖房です。母が老後の田舎暮らしのために、兼務する山のお寺に薪ストーブを買って準備していましたが、一度もそれを見ることなく亡くなってしまったので、母も生きていればこういう生活をしたかったのかなと思います。店主さまの濃~いお話をもっと聞いていたかったのですが、大津から戻るのはそれなりに時間もかかりますし、残念ながら切り上げて帰宅しました。
帰りは峠を2つ越えて晩ご飯までに奈良に戻って娘をあやしていると、奥さんが夕食の準備をしながら、
「どこまで乗ってたーん?」
と聞いてきました。
「ん?大津?」
と答えると、
「大津かーー。え!?大津?大津?滋賀?滋賀????ふらっと出かけたけど、滋賀???」
とドン引きしていました。
でも、奈良市ってほぼ京都府なんですよ。で、京都府ってほぼ滋賀なんですよ。そう考えると、奈良ってほぼ滋賀なんですよ。論理的でしょ?この感覚、自転車乗りにしたらごくごく普通で、その気になれば、午後からだけで奈良→京都→大阪→京都→滋賀→三重→奈良って移動可能なんですよ。もうたぶんこの文面だけでルートまでだいたい伝わっているはず。滋賀に入るだけなんて数時間でOKの気軽なサイクリングなんです。イヤ、これホントですって。いっぺん乗ってください。自転車。
そもそも自転車の移動は50km乗れたら100乗れる、100乗れたら200乗れるわけです。150いけたら300です。距離なんて問題じゃないんです。僕たちロード乗りを止めることができるのは、距離じゃないんです。天気とパンクと翌日の仕事、あとは家で待ってる家族だけなんですよ。あ、なんかカッコイイこと言っちゃった?