盛安寺 十一面観音
先日は10月の土曜日に特別拝観が可能な滋賀大津の穴太地方、下坂本にある盛安寺へ行こうと決め、自転車でスタートしました。
当日は風が冷たかったですが、ローディーが貴重な休日の晴れ間をつかって集団走行が目立ちました。
木津CRから宇治田原方面に向かい、307号から以前拝観した禅定寺の前を通って、猿丸峠、さらに大石小学校を左折してもう一度小さな峠を越えて、よくいくあのお店で食事です。
時間が早すぎたため、15分だけ待ってくれとのことで、店内で待ちました。
ここの薪ストーブが稼動しているのは初めて見ました。やはり暖かい。まだストーブをつけるほどでもないですが、やはりつけると暖かい。芯から暖まって冷たい飲み物が飲めます。
そしていつもの手作りジンジャーエール。これ案外ハマってしまいます。パイは焼きたては熱すぎて何食べてるかわからないよ!と言われましたが、その通りでした。熱すぎた。粗熱をとってから食べるもんなんですねぇ。
さて、体の中も外も暖まって、再スタート。
瀬田川沿いを北上し、琵琶湖の湖岸道路をひたすら北上。「藤村」さんの前を通ると、今日もすごい自転車の数。一般客を押しのけるほどの自転車客です。もはや自転車屋。
そのまま10キロほど北上しますと、もう比叡山のエリア。湖岸道路を一本入った坂本の町にはお寺だらけで、京都や奈良のような風情です。
そしてついにつきました。
盛安寺さんです。本堂以外にお堂がいくつもあり、立派な作りです。山門をくぐる前に、大きな白い蔵があり、もしや収蔵庫・・・?と思いつつも、とりあえずは、庫裏(くり:お坊さんが普段暮らす生活エリア)で「ごめんくださーい」
すると作務衣姿のおばあさんが出てこられて、「拝観?じゃあ外の空いてるところから見てきて」
・・・え?外?
「本堂ですか?」
「違うよ。ここの前に白い建物あったやろ?そこの窓開いてるから」
あ・・・やっぱりアレなのか。
と、いうわけで山門を出て白い建物のところへ。
はて・・・コレ、拝観料払わなくても見られるシステムでは・・・?気づかずに見てる人たくさんいるのでは?
必死でガッチリ取らないところがのどかでいいですね。
京都の某お寺だと拝観料払ってから、ここから先はまた別料金、という高速道路みたいなシステムがありますから。
ようやく拝めた十一面観音さんは不思議な存在感。
ふくよかだが凛とした男性的なお顔なのに、四本の手がほっそりとして優美です。非常に繊細なポーズをとっておられます。(お顔は、ほんのちょっと東大寺の月光菩薩系ですね)。撮影禁止とは書いていませんし、誰もいないので撮り放題なのですが、やはり直接シャッターを向けるのは、僧侶としてアレなので、当ブログではパンフレットの写真などでご勘弁を。
「盛安寺 十一面観音」で検索すれば、みなさんバシバシ写真撮影してブログにアップしてらっしゃるのでそちらをご覧下さい。
そこから一気に南下。宇治川ラインを通って宇治田原に戻りました。
峠の茶屋で抹茶ソフトとお茶を頂きました。ここがサービスで淹れてくれるお茶が美味しいんです。
お茶が売りなのに水しか出してくれなくて、お茶を飲みたいとわざわざ注文しないといけないところや、お茶がイマイチなところがありますけど、ここのはサービスなのに美味しい!もうちょっとイートインスペースが充実していればもっといいのですが、どうやらテイクアウト基本のようなので贅沢は言えませんね。
サイクルハンガーもバッチリあります。
ハロウィンでしたがそんな急に流行り始めた行事に浮かれるはずもなく、仮装なら毎日コスプレのようにコロコロと着物→ネクタイ→レーパンと履き替えまくってる毎日ハロウィンな副住職です。