キノコとの戦い 序章
町で見かける変態さん
謎のタイトルで始まりました。今日も自転車の話題なんです。
ロードバイク乗りを一般人が敬遠する理由ベスト3を挙げろと言われれば、おそらく
①パツンパツンのモッコリレーパン
②キノコみたいなヘルメット
③カツカツ音がする変な靴でペンギン歩き
が上位独占かと思われます。
「自転車は好きだけど、あのカッコは・・・」
という理由で、敢えてロードに乗らない方や、ロードに乗りながらも上記のスタイルをかたくなに拒否されている方もおられるでしょう。
しかしです。
①、③は問題ありませんが、②は命にかかわる案件です。ノーヘルロードはまさしく自殺行為。幸いにも事故をしたことはない私ですが、ヒヤッとしたことは何度も経験があります。スポーツバイクにヘルメットは必須なのです。だが、カッコ悪いと感じる気持ちも分かります。(もう麻痺してるけど)
世界のヒデキも悩んだあの問題
「キノコみたいではないカッコイイヘルメットがあれば・・・」
実はコレはキノコみたいなヘルメットをかぶっているロード乗りも切実に追い求めている命題でもあります。
ロード乗り用語として「キノコる」という言葉があるほどです。
さらに大問題は日本人の頭!
ツール・ド・フランスで見たカッコイイ海外製のヘルメットを試着してみんな愕然とするんです。
「アレ・・・こんなはずじゃ・・・」
そうなのです。骨格が違うのです。
ヨーロッパ人の頭は縦に長く、正面は細い形をしています。対してアジア人は横に平たく、縦は薄いブラウン管のような形。いわゆる「ハチマキ」をまさに巻く「鉢」と呼ばれる部分が出っ張っていて、正面から見ると、非常に大きく見えます。松井秀喜選手がMLBに行ったとき、「頭デカイ」と馬鹿にされましたが、おそらく容積では他の選手より少なかったと思われます。鉢が張っているために、西洋人のヘルメットが入らない。横幅に合わせると、相当な大きさになってしまう。したがって、ヨーロッパが本場の自転車競技のヘルメットを日本人がかぶると、そもそも入らないか、横(鉢)が当たって痛い。痛くないサイズを選ぶと、異様に大きいものになってしまい、結果、キノコのようになる。
「日本人がキノコらないヘルメット」
ロード乗りとアンチロードバイクがATフィールドを越えて手を繋ぐ唯一の解決策はそこにあります。
キノコの山の空遠く、幸い住むと人の言う
前置きが非常に長くなりましたが、キノコらないヘルメットについて、これから考察していきたいと考えています。
このことについて考えるようになった直接的なきっかけは、「キノコらない」とされるヘルメットを自分がかぶったとき、
「コレ、めっちゃキノコやんけ!」
と憤ったことがきっかけです。
ですが、紹介している方は自信満々で写真までアップされている。その写真を見て「やっぱりキノコやん!」と思いました。
つまり、「キノコる」という感覚が、実は千差万別で、雑多な感覚を表現しているのではないか?と思ったのです。
だとすれば、ただ闇雲に「キノコじゃないもの」を探しても、それは「キノコ問題」の解決には繋がらない気がします。
まずは「キノコるって、なんだ?」という定義が必要だったのです。
「キノコる」とは何か。
まずコレを見てください。
株式会社キノックスさんのHPから抜粋しました。
http://kinokkusu.co.jp/etc/09zatugaku/himitu/himitu02-4.html
キノコと一口に言っても非常に多様なのです。マツタケ型だけでもこれだけある。
おそらく、「キノコる」いう言葉で言い表そうとされていることは、図で言えば「半球形」がメインでしょう。「額から上に顔より大きい丸い膨らみがある」という状況なのだと思われます。
頭部分の幅が大きいために、ヘルメットのサイズが大きくなって、結果的に巨大な頭に見える。
おまけに頭頂部が空気抵抗を減らすために丸くなっているため、余計にキノコに見える。
これでキノコ問題解決へのアプローチ方法がだいたい想像されます。
①頭を大きく見せない工夫
②頭を丸く見せない工夫
おそらくこのどちらか、もしくは両方の方法をクリアすることで、我々の悲願であった、「キノコる現象からの全アジア人の開放」が達成されるのであります。
当ブログでは継続的にこのキノコ問題について、実際のヘルメット選びで考えていこうと思っています。
不定期でつづく