屋根掃除
本日はお寺の屋根掃除をしてました。
ウチの本堂のすぐ横にはあの柿の木があり、落ち葉が屋根に積もります。
ときには雨どいに詰まって困ります。そんなわけで、屋根に登って掃除です。
やはり今回も結構な積もりっぷりで、小一時間かかりました。
屋根の上で袋詰めして地上に落とします。雨どいの穴が詰まってドブ臭くなってました。
それも解消させました。
柿の木横の小さい雨どいだけがどうしても流れず、悪戦苦闘。
ハシゴで登って綺麗にしたのですが流れません。
もしや・・・と木の枝でほじくると、土だか葉っぱだか柿の実だかわかりませんが、なんか詰まってます。
といを外してコンコン!としてみると、何かが出てきて、水がブハーーーーーー!と流れました。焦りました。
出てきたものは・・・
コレ。なんか凄いッス。そら流れんわ。
なんだかスッキリした気分で、葉っぱ掃除をしていると、さらにまた目を引くものが。
コレは・・・?カラス?サイズ的にカラスですが、白い・・・。
もしや・・・アレ!?
帰納法の反証例!?ヘンペルのカラス!?
「ヘンペルのカラス」とは・・・
全称命題「全てのカラスは黒い」を証明するためにヘンペルは以下のような対偶論法を提示しました。
「AならばBである」という命題の真偽は、その対偶「BでないものはAでない」の真偽と同値である。全称命題「全てのカラスは黒い」という命題はその対偶「黒くないものはカラスでない」と同値であるので、「全てのカラスは黒い」という命題を証明するには「全ての黒くないものはカラスでない」ことを証明すれば良い。つまり・・・
命題(A):「全てのものについて、もしあるものがカラスならば、それは黒い」
対偶(B):「全てのものについて、もしあるものが黒くなければ、それはカラスではない」
(A)が正しいと示すためには(B)を証明すればよい。
すなわち、「全ての黒くないものはカラスでない」という命題を証明することになります。具体的には、世界中の黒くないものを順に調べ、それらの中に一つもカラスがないことをチェックすれば証明完了。そしてこの命題が真である場合、カラスを一羽も調べること無く、それが事実に合致することを証明できるという奇妙な論法になります。
まぁ、そんなことは置いておいても、「全てのカラスは黒い」をひっくり返すには、たった一匹の白いカラスがいれば十分なのです。
もしやコレはその一匹・・・?
そう思うと、なんかすごいものを見つけた気になって、掃除しててもテンションが上がった副住職です。