慈眼寺 バリアフリーへの道 一歩目
さて、以前、慈眼寺を少しずつバリアフリーにしたい!と宣言していました(https://www.nara-jigenji.com/diary/1778/)が、なかなか計画が進まず、自分のいい加減さに泣けていたのですが、本日、今回小さな小さな一歩を踏み出してみました。
大層に宣言して、ようやく小さな段差にスロープをつけました。
場所は本堂正面の段差の南側。
↑ここです。
高いものじゃないのに、材質や色に悩んで、なかなか買えずにいたんです。
かえってこの段差で怪我をされる人がいたらどうしよう。滑ったりしたらどうしよう。
試行錯誤の末、この重いゴム製のスロープにしました。
最初は目立ちすぎるかな?とも思ったのですが、いやむしろ「ココから上がれるで!」とアピールできたほうがいいことに気づきました。逆に知らずに足を引っ掛ける人に注意を促すこともできますし。
なお、初午や二の午大法要当日は、混雑して足元が見えないうえに、この場所は受付の列ができますので、このスロープはその日だけ撤去するという苦渋の選択をします。
しかし本堂自体に登るためには相変わらず正面の4段の段差があります。これがやはり大問題です。
狭い上に高さはある建物ですので、スロープも急斜面にならざるをえません。大工事になりますので、もう少し根本的な解決策を考えなくてはなりませんね。
本当に小さな改善で申し訳ないのですが、
駐車場から、本堂正面で外側からお参りしていただくだけなら、バリアフリーで参拝いただけるようになりました。
まずは駐車場着。
砂利でご不便おかけしますが、段差はほぼ無し。
ここもほぼ無し。
右に曲がって・・・
本道正面に向かって左に曲がると・・・
この段差に関しては登れます。
正面から登れるようにすることも考えましたが、その場合高低差がもうちょっとつきますので、危ないかもしれないので、今回は断念です。
本当はコンクリートでゆるいスロープを作るのが一番いいのですが。
本堂正面の階段をどうするか、このへんは建築関係の人とも相談しなければなりませんね。
今回このような自己満足でしかないことをしましたが、やはり何事も、自分がその立場にならないと、何も分からないものです。
独りよがりで、安上がりで、誠に情けない限りですが、とりあえず慈眼寺に来て、正面でお手を合わせてもらえるようにだけはと、このような形にさせていただきました。
厄除けのご祈祷をしなくても、毎朝慈眼寺に来て手を合わせて行かれる方がたくさんおられます。車椅子の方でも、介助が少しあれば同じように手を合わせていかれるように、色々考えて動いたつもりです。
しょせんは素人考え、当事者の気持ちになれない、浅くて拙い考えですが、とりあえず一歩。なるべく多くの皆様にお参りしていただけるよう、試行錯誤するためのまずは第一歩。そうお受け止めくだされば幸いです。