慈眼寺 副住職ブログ

あめ湯ピンチ

毎年初午と二の午にご参拝の皆さまに無料でご提供させていただいているあめ湯。

しかしちょっとあめ湯がピンチ、なのであります。

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関西ではわりと普通な昔の飲み物、「ひやしあめ」。
甘い中にも生姜の風味が効いていい感じです。

これを薄めて暖めて冬場に飲むのが「あめ湯」です。

ずっと昔は甘酒をご提供させていただいておりましたが、昨今飲酒運転との兼ね合いなどで難しい状況で、何十年か前にあめ湯になりました。
身体が温まるので、寒い中ご参詣頂いた方々が少しでも温まっていただければ、と毎年提供させていただいております。

ところが!

これまで頼んでいた製造元が今年でお店を閉められることになり、来年以降はここからの仕入れは不可能!困りました!

で、色々探すのですが、そもそもが関西のものなので、関東にはあまり製造元がなさそう。
関西でも京都と大阪に企業がある模様。

その中でも、缶に入ったジュースのようなものでは埒があかないので、自然と業務用っぽいものを選ぶことになります。

色々調べて、用途として使えそうなものは二社に絞られました。そのうち一社がなんとかなりそうで一安心。

安心してください。来年も飲めますよ!

とはいえ、調べる過程であめ湯をとりまく苦しい状況も見えてきました。

パッケージが渋い、ムライのひやしあめも候補に挙がったのですが、スーパームライを経営する村井物産は去年倒産・・・。
どこもしこも店じまいで、もはや現状買える店は相当限られてきます。

ひやしあめが絶滅危惧飲料になりつつあると感じる今日この頃です。