魔神降臨
先日、大学の同級生と同窓会っぽいことをして、
「あんなほっそいタイヤで、パンクしないの?」
って聞かれたんです。
そのとき僕はこう答えました。
「パンクなんかするのは、下手くそなんだよ。俺はしないね。」
繰り返します。
「パンクなんかするのは、下手くそなんだよ。俺はしないね。」
さて、3日連続の雨が明け、ようやく再開したジテツウ。デマルキのジャージを着てご機嫌で通勤した私の自転車が。
パンクしました。
坂を登っていると、突然路面の感覚がふにゃり。すわ!パンク?
すぐに降りて後輪をチェックしました。ん?パンクしてない?気のせい?やった!路面が変だったのか?
あれ?でもおかしいな。路面は普通だな。もしかして・・・前輪???
前輪にパンクの神降臨でした。
参りました。場所はちょうど通勤ルートの真ん中。
一昨年パンクしたのは職場まで50メートルのところ。今回は残り8キロ。しかも往来の多い坂。
いったん歩道に登り、自転車を置きます。パンク修理道具の登場です。久々です。
「落ち着け・・・落ち着け・・・。」
パンク直すだけならなんとでもなります。ただ、今は通勤中。1時間目に間に合わないといけない。いつも50分くらい早めに職場にはついています。でも着替えとかいろいろあります。直せればOKではない。素早く直して到着しなければ。
とりあえずタイヤは無事なので、どうせチューブです。穴を探してパッチをするのは簡単ですが、穴を探す時間があまりありませんし、穴を埋めたと思ったら埋まらなかったり、別にもう一つ穴があったりすることもあります。急ぐときはチューブ全替えが一番話が早い。
タイヤを外して、チューブを抜いて、搭載していた新たなチューブを入れます。焦ったらダメなのはココ。急いで空気を入れるとリムでチューブを噛んで破裂することがあります。アレをやると、もう職場に自転車でたどりつくのは絶望的。替えのチューブは1つしかない。
慎重にリムをずらしてチェックして、OK!空気を入れます。
空気入れは携帯用の超小型なポンプとCO2ボンベを常に持っています。CO2ボンベはすごいです。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/worldcycle/tni-d-bonbebalub.html?sc_e=sydr_sspd
これですね。一瞬で入ります。入り過ぎなくらい入ります。ただ、いったんボンベを開けてしまうと、使い切らないといけません。あとで再利用というわけにはいきません。今日はボンベも1つ。ワンチャンス。
念のためもってきた携帯ポンプ。要らないようでコレがいるのはそういことなんですね。
http://store.ponparemall.com/fleet/goods/pump_supernova/?vos=evppmpo0028x31672214
これが一個あるのとないので大違い。時間がかかるけど、とにかく本当に困ったときのためにお守り代わりに持っています。それにCO2で入れた場合は、抜けやすいという欠点もありますので、本当の本当に困ってしまって万策尽きた時に、とにかく生存して帰れればいい、というときの、最後の切り札がこういうポンプです。マスターキートンで言うところの元東独の殺し屋とか元KGBとかマフィアに命を狙われたときに、たまたま持ってたありふれた道具で撃退する、的な。すいません。全然意味わかんないですよね。
すこし携帯ポンプでチューブに空気を送ったら、いよいよ真打ち、CO2ボンベ!頼むで~!
アレ?全然でない。あの、特有の音とともに、一瞬でボンベの表面が凍結する瞬間があるはずなのに・・・。
ああ、やはり一思いにブスッと刺せてなかった。ボンベの薄いところにバルブを刺すんですが、いつもここがおっかなびっくりでバシッといかんのですよね。さてもう一度・・・あああ、今度はタイヤのバルブが抜けた。タイヤのチューブについてて、空気を入れる部分は3段ロケットのような構造をしていまして、抜けちゃうんですよね。気を取り直して再チャレンジ。シュコッ!と音がして、波紋が通った・・・じゃなくてボンベがバルブと合体。ちょっと捻ると、あっという間に空気が充填です。早い!いつもながら早い!
こうしてなんとか原状復帰して再スタート。25分程度かかっていました。これは失格。
遅れた分を取り戻すため、猛烈に踏んで、ようやくいつもより20分遅れで到着。授業まではまだまだ20分以上あります。ヒヤッとしました。ジテツウは戦場です。
なにはともあれ、無事出勤できて何よりです。
一連の出来事で肝を冷やしたのか、帰宅後体重はさらに1kg減っていました。いい感じです。
最後に一つだけ。
パンクは天災。誰にでも起こる。
パンクの神様、調子に乗って、スイマセンでした。