スリーハンドレッド①
前々から計画していた長距離ライドがありました。
Ragazziのお客さんメンバーでは、最近「300kmライドブーム」がひそかに来ており、達成者が出始めております。100や200ならともかく、300以上となると制約が多くなります。400kmに達するともうブルべになりますが、300だとギリギリ「なるべく明るいうちに帰りたい」という気分が働きます。300㎞移動してそこから輪行となると、これまた相当遅くなります。やはり行って、帰ってくるスタイルになります。
そんなわけで、コースを考え、タイミングをはかって、いつかやってやろう、と思っておりました。
そもそも必要な条件は、
①日が長い時期
②晴れの日
③風ができればあまりない日
④できれば暑すぎない日
⑤できれば翌日仕事がない日
の5つ。
連休中に決行しようと考えましたが、用事ができてやめました。
そして一昨日の夜。この日曜日なら⑤以外がすべてクリアできることに気づきました。これを逃すと梅雨入りも考えられます。
「やるしかない」
そう考えた私は奥さんに「明日、ロング行ってくる。」と言いました。
「どこまで?」と聞かれたので、当初の計画通り、
「敦賀まで」
と答えました。
「え?敦賀!?だ、誰と?」
「一人で」
「え!?大丈夫!!?」
と心配されましたが、よく考えてください。
「明日朝5時から往復300㎞かけて敦賀行くけど、一緒にくる?」
と聞いて、二つ返事で「OK!」って答える人なんて、相当限られてきます。それに、もしそんな人がいたとしても、「いつでも300㎞走れる状態の人」って、とんでもない変態揃いでしょう。そんな人と一緒に走ったって、しんどいのは自分です。そもそも、自分のペースで好き勝手に進まないと、ロングというのはできません。長くなればなるほどそうです。他人に合わせると、かえって疲れます。困ったら自分でなんとかすればいいだけです。勝手に途中でやめてもいいわけです。誰かと一緒にやるメリットなんて、ほとんどありません。
そんなわけで前日急に暗い中整備を行い、コースをもう一度確認。ちょうど300というコースはなかなかありません。単純に距離が300でも、峠が連発だときつすぎる。琵琶湖一周のいわゆるフルビワイチで180前後。そもそも慈眼寺から琵琶湖まで往復90㎞弱ですので足しても300に足りません。そこで琵琶湖のてっぺんから福井の敦賀にいくコースなら、ド平坦に峠が一つで済みます。そんなわけで琵琶湖東岸を北上し、西岸のマキノから161号越えで敦賀に行って、また戻ってきてマキノから西岸を下るコースにしました。
そもそもビワイチってあんまり達成感なさそうだなという理由で一度もしたことがなく、東岸はほぼ制覇したことがあり、西岸は比叡山あたりまでよく知っていました。自転車乗りたるもの、一度はアワイチ、ビワイチは達成しとかないといけないみたいな風潮が若干ありますので、とりあえずビワイチやっとこう、でもただのビワイチだけならつまらない。フル自走ビワイチだけでも実はそこそこしんどいのはしんどい。でもせっかくならついでに300㎞も達成しておこう、というノリで、敦賀行きを決めました。一応、ルートラボで線を引くと、往復ちょうど300㎞になりそうでした。
そんなわけで準備ができたのが11時。翌日は4時45分に目覚ましをかけてすぐに眠りました。
長くなりそうなので、続きは明日。