弱腰ペダル
固い話ばっかり嫌なのでもう一本。
http://www.giant.co.jp/giant16/bike_datail.php?p_id=00000025
今日、たまたまRagazziさんで、この自転車に出会いました。
giant TCR SLR2です。105完成車。アルミとは思えない流麗な形状が実にエアロ。カーボンにしか見えません。
これを買われたのは高校生らしいです。自転車部に入られたようで、3年間クラブで頑張って、レースで頑張りたい、とのことです。弱虫ペダル読んだのかな。いいですね。こういうのって。
高校生が最初のバイクに、高価なカーボンなど買わず、アルミを選んでガシガシ乗って使い潰す。実に気持ちいい気がします。学生らしい。部活らしい。これがtimeだったら応援したくないですよね(笑)
高校生活は一瞬の輝きにすべてを賭ける時期。
練習して練習して、練習して、真っ赤に燃えて灰になる時期。灰になってもまた燃えられる時期。
「一生モノ」とか、そんな嘘っぱちだらけの言葉に騙されないで、そのときしかできないことをやればいいんだと思います。一生モノって、お金は高いですけど、大事に床の間に飾って「今売れば○○円になる」って悦に入るだけですから。本当に豪華なことは旬の短くても、キビキビ走るものをガッツリ使い潰すことですよね。コレはお金で買えないことですから。
僕は自転車に乗ったのが既に中年でしたし、自転車ではそういう時期を経験せずに、「一生モノ」をほしがるセコいオヤジになってしまいました。バドミントンはまだ現役、のつもりですけど。気持ちだけは。
お店に置かれたTCRを見ながら、それに乗って汗まみれになって息を切らせて走るニキビ面の高校生を想像して、
「俺も頑張らなあかんな」
と思いました。
そのままのテンションで、少しだけ雨の降る万登呂山にアタック・・・のつもりでしたが、一応行ってみたら、いきなり斜面が川になってて断念。そのまま大正池にチャレンジして、もがいてみました。
ネットでよく見る、「軽量化なんかより、下ハン持て」「数百グラムのパーツ軽量化より、体重はキロ単位で落とせる」という「わかっちゃいるけどさぁ・・・」な「眩し過ぎる真理」を正視できなかった私ですが、今回は体重10kg軽量化が完了しています。
「あとは下ハンだけやろ」と怒りにも似た感情で慣れない下ハンを握り続け、いつもの大正池をアタック。
最後の登りでやっぱり垂れて、「もういっこ、もういっこ重いギア踏めるなぁ」と思いながら軽いので踏んでフィニッシュ。
それでもゴール後は倒れこみたいくらい息があがっていました。路面濡れてたので我慢しましたけど。
タイムは・・・24分13秒。
微妙ぉぉぉぉぉ。
うーーーーーーーーむ。10kg痩せて、コレ・・・???
ま、まぁまだチャンスあるし。頑張ります。
あとでお友達に「あと少しで”平均くん!やん」と言われて、気分が変わりました。
「平均くん」とはネット上のヒルクライム情報サイト、「関西ヒルクライムTT」の用語。
みなさんがそれぞれヒルクライムにチャレンジし、そのタイムを書き込んでランキングをつけるのですが、全参加者のちょうど真ん中にあたるタイムを「平均くん」と言います。ところがこの「平均くん」、私にはハードルが高い!「ど、どこが平均なんじゃああああ!」と言いたくなる速さで毎回絶望していたわけです。全然平均タイムになれないので、不貞腐れてみてなかったのですが、大正池のデータを見ると・・・
お!「平均くん」は23分38秒!
今回が24分13秒ですから、あと・・・35秒?
うーーーん、30秒。30秒ってコンディション次第ですぐ縮まりますけど、レースなら大差ですからね。でも頑張る価値はありますね。ちょっと根詰めてやってみますか。
帰り道には加茂のローソンで休憩。グリーンスムージーで栄養補給であります。
峠でいじめたおかげで帰宅後の体重はしっかり昼ごはんを食べたにも関わらず63.25kg。いいですね。体脂肪も14%台ですし。
高校生のまっすぐな気持ちには遠く及びませんが、平均くんを目指してもうちょっと追い込みたいと思います。
目指せ!「奈良最速住職」!
P.S.くれぐれも、大人げないタイムでゴールして「平均くん」の基準を上げるような荒らし行為はやめて頂きますよう、ラレーのオジサンにお願いいたします。