山陰旅③ 米子フォーエヴァー
長々と書きました山陰旅も最終日。
雨が降ってからは寒いくらいに涼しくなった温泉津温泉。そのいい感じでひなびた街を眺めながら、「ここは本当にまた来たいな」と思いました。
途中「鳴き砂」で有名な琴ヶ浜に立ち寄るも砂は鳴らず、ただ荒れ狂う日本海の波濤の音が響くのみ。
もうあとは遠い遠い奈良へ帰るだけ。ただし、帰りに寄りたいところは寄りましょう!
まずは出雲に帰って、個人的に行きたかった浜へ。
稲佐の浜です。
見てください。この唐突に海岸に現れる巨石。
普通に海水浴場のビーチにこんなものが落ちています。
よく見ると・・・
お社が!
個人的には出雲大社より感動しました。コレ面白い!私が名づけよう!
山陰のモン・サンミッシェルや!
※「山陰のモンサンミッシェル」で有名なのはむしろ島根県益田市の宮ケ島衣毘須神社だそうです。
(http://www.kankou-shimane.com/ja/spot/detail/7218)
サイズを表すために。
そしてここが大事なポイント!
愛車に合う合う!
お好きな人にはたまらない。神話の地にロードバイク。このちょうどいい違和感。ここはカーボンバイクじゃ荷が重いぜ!
思いのほか楽しめた稲佐浜をあとにして、再び米子に。そう、MOTOのアトリエです。境港方向に向かってすぐ・・・のはずでしたが、道に迷っていると、セレブ感が半端ない奥様がわざわざ車で案内して井上靖記念館の向かいのここへ連れてきていただけました。
なんとこの奥様がここの奥様だったのです。
そして連れてきて頂いた場所が・・・
ここ、ビバリーヒルズですか?
どうやらアトリエ兼、ご自宅のよう。さりげなく置いてあるものが全て「コレ、日本にないやろ」というものばかり。
なんなんだこの車は・・・。こんなの走ってるの見たことない・・・。
そして店内。
なんなんでしょう、このとことん突き詰めた感。
もう僕なんどには何も言えません。ひたすらすごい。所ジョージの家ってこんなのなのかしら。
結局何も買わなかった私たちに、奥様は先ほどの写真のテラスでコーヒーとお菓子までご馳走下さり、もう恐縮至極。奥様のセレブ感がもう後光が差してるレベル。緊張してもう何も判断できなかったのですが、今思えば、コーヒーを出してくれたおにいさんは、ひょっとして靴を作っている次男の作人さん?緊張して何も言えなかったけど聞いたらよかった・・・。ひょっとしたら俺、とんでもないコーヒーを飲んでいたのでは・・・。
米子のビバリーヒルズのオーラに圧倒されてフラフラとMOTOを出て、お腹が減っていることに気づきました。大丈夫です。リサーチ済です。
庶民は食べログでバッチリチェックしたお得なお店がグランカフェF。後藤にあります。
ここはリコッタパンケーキで有名。どうやら介護施設の中にあるようで、経営主体も同じなのでしょうか?見た目は地味なお店ですが・・・。
でてきたパンケーキのクオリティーが高い。ふわっふわ!ではなく、プルンプルン!
プリンのようにプルプルと震えるんです。ふわふわなんて水分足りないだけ。プルンプルンです。
ちょっと前パンケーキブームでしたが、ほとんどはあの有名店も含めて、「こんなもん家でホットケーキミックスで作れるわ」というパンケーキに、色々載せてごまかしただけ。でもここのは違いますね。私のパンケーキベスト3に入りますね。
奥さんのがこちら。柔らかすぎて形が崩れている。これがプルンプルンの証。
ただし、パンケーキだけではお腹が満腹にはなりません。ランチはたまたま今できないそうで、それならと、すぐ隣にあるこれまた有名なパン屋さんでパンを買って、帰りにお腹が減ったら車内で食べることにしました。
Lienさんです。
YDMではパンそのものにこだわる自然派のお店を紹介していますが、ここはどちらかというと、豪華惣菜パン系。
サンドイッチなどが充実です。
どれもおいしそうですが私が買ったキノコのサンドイッチがこれまたおいしい。エリンギなどを中心にマリネ風にソテーしたキノコとかぼちゃなどの野菜を、ドイツ系のパンで挟んだ一品はすごく好み。ただし車内で食べるとキノコがボトボト落ちて大変でした(笑)でもすごい美味しかった。味つけのセンスがいいと言いますか、どれもとてもおいしかったです。
こうして2泊3日、仕事を忘れて一年一度の旅行でしたが、改めて山陰の奥深い魅力にどっぷりはまれました。特に米子は特筆モノでしたね。海も山もオシャレな店もおいしいお店もちゃんとある。都会に行かなくてもちゃんと地元にいいものがある。土地のよさというのは、住んでいる人より旅しに来た人の方がわかるものかもしれませんが、正直、「奈良、頑張らなアカンで」と思いました。なかなか頻繁にはこれないですが、山陰、よかったです!