室生~曽爾~香落渓ライド
さて、本日はお暇を頂き、お友達のブロガー「ゆっくり」さん(全然ゆっくり走らない)と日吉ダム方面へライド。
・・・のはずでしたが、晴れのはずの予報が前日に雨予報に変化!こりゃイカン!と天気予報の範囲を広げると、あった!晴れてるエリアが!
三重県!
よっしゃ三重方面行くぞ!となったのですが、ついでならラガッツィのメンバーにも声かけるか、と募集してみると、手を挙げた人が一人。この人こそ、「ラガッツィの爆弾小僧」との異名を持つ20代体重50kgジャスト(!)のヒルクライマー、Oくんです。Oくんについては詳しくは、下記をご覧あれ。
このとき海鮮丼の消化勝負に辛うじて勝った私。今回のライドを前に、Oくんは「今回は、荷物もないしな・・・」と不気味な発言。海鮮丼もないしね!
そんなわけでゆっくりさんに「Oくんも来るよ」と言うと、
「ラガメン来るのか・・・」
の一言。「ラガメン」とはゆっくりさんの造語で「ラガッツィメンバー」のこと。なんか、嫌がられてますけどッ!
早朝高天交差点のセブンで集合した我々ラガメンとゆっくりさんは仲良くスタート。
序盤、いきなりの国道80号で登りがあります。80号の最初の峠はOくんと一緒に登れた私ですが、第2段階の九十九折の登りであえなく遅れ始めました。大正池ヒルクライムの持ちタイムはOくん22分10秒!に対して23分前半の私。やはりフレッシュな状態ではキツイ!結構遅れて頂上につくと、Oくんいきなり嘆いています。
パンクの神降臨です。
わずか10㎞。彼はチャレンジ社のオープンチューブラー(ハンドメイドクリンチャー)という、乗り心地のいい、しなやかなタイヤを使っています。どうもこれが薄くて柔らかくて、つまりパンクしやすいようです。なんと彼、先日大台ケ原に行き、ちゃんと大台ヒルクライムのスタート地点までしっかり行ってから上まで登って自走で帰ったそうですが、頂上でやはりパンクしたばかりとのこと。そのときは夕方6時にパンク修理し、帰宅は夜中の1時だったそうです。なんという悲惨な計画。一人ブラック企業!
どうやら小石がささっただけでタイヤを貫通してパンクしていた模様です。いやー高いタイヤも大変やな。このときばかりは自分の安くて丈夫なリチオンをナデナデしました。リチオン最高や!
そして彼のホイールがまためんどくさいアルミのディープホイールという厄介な代物で、バルブはなんかチンアナゴみたいに長いわ、タイヤ外しにくいわで悲惨そうでしたが、手慣れたものでさっさと直して現状復帰。さすが!
このままリスタートして一気に近道で針に到着。さらに室生寺に向かってそのまま進み、あっちゅうまに室生寺到着。走り出したら速い。
ここでは草餅が有名ですが、元気な声で客引きをするおばあちゃんに誘われて、よもぎ回転焼きをトライ。
コレ、うまかったです。今度からいつもこれにしよう。焼餅よりうまいッス。
ここで回転焼きを食べたところで異変!
えっ!またッスか!?(笑)
なんと30kmほどのあいだに2度のパンク!パンクの神に愛でられし男、Oくん。
待ってる間暇なので写真撮影。※マイペースがとりえです。
しばらく待つとまた素早く現状復帰していたので、リスタートであります。
ここからは栂坂峠という600mくらいの峠を越えて、トンネルを避けます。
今度はOくんが今度買う自転車の部品の話で盛り上がりながら楽々頂上へ。
下りが苦手な私はここでしっかり遅れてようやく道の駅で追いつきました。ここでトイレ休憩。
ボランテアさんに感謝であります。
さてここから数キロでいよいよ本日のメイン、曽爾高原ヒルクライム!いよいよリターンマッチであります。
ペース走行の彼に合わせていると、最後に水をあけられて心が折れるので、序盤からガンガン仕掛けるしかない!と先行。Oくんはサイコンのデータを見ながら黙々とペース走行なので、ほとんど意味はありません。君はフルームか!とか思いながらどんどん踏みます。正直、もうしんどい。こんなん続くわけない!
とか思いながら曽爾高原の亀の湯までは私がなんとか先行。このまま逃げ切りたいので、斜度が上がったところで思いっきりダンシング!あっという間にOくんを差をつけます。いいぞ副住職!
だが、これですっかり体力を使い切った私。徐々にOくんが距離を詰め、またすぐ後ろに!アカン!もうアカン!
しかしOくんは一思いに抜かずにじわじわついてきます。たぶん僕の存在をあまり見てないな(笑)そう思って必死で踏み、いよいよあと最後の数百メートル、ゴールの駐車場が見えてきた!・・・というところで、あっさりパスされました。
そのまま差をびゅーんとつけられると思いましたが、さすがに彼もそこまでのスタミナはなかったのか、めんどくさかったのか、最終的には5mくらい?の差で完敗。きょ、今日はこのくらいにしといたるわっ!
二人でゼーハーゼーハー言うてそのまま記念撮影。
曽爾高原は2年前にも来ました。ソロモンよ!私は帰ってきた!・・・って、ゆっくりさん、指はいっとるで!(笑)
気を取り直してもう一枚。記憶に残るように、セピア色に修正してみました。
写真撮影後、亀の湯まで戻ってうどんで食事。ついでに2年前と同じ草餅も食べました。おいしい。コレ、高いけどおいしいッス。
雨を避けてこっちに来たのに雨が降ってきたので、雨宿り。するとOくんが携帯をずっといじっています。
「なんだこいつ、現代っ子はコレだから・・・」
と思っていると、
「雨雲、ここだけに来てます。北へ逃げましょう。」
アレ?そんなの見ててくれたの?すごいねソレ。そんなんわかるん?現代っ子えらいな・・・。俺、言い出しっぺなのになんもしてない(笑)
もともと香落渓に行くつもりだったので曽爾を下って、北上。
「香落渓の紅葉はすごい!」と、トリップアドバイザーにも書いていたのですが、どうやらもう紅葉が終わっている模様。
さびしめだったのでまたセピアに加工して誤魔化してみました。
絶景は見られなかった香落渓をあとにして、青蓮寺ダムを過ぎて、さて、どう帰るか。
私の当初の予定では165号でまた室生口に戻って来た道を戻るのがベスト。しかしOくんは月ヶ瀬周りを主張。うむむ・・・。
ロングライドには好みがあり、「来た道を絶対通りたくない派」という種族が一定数います。僕は安定志向の「来た道戻る派」。しかしここまで散々引いてくれたOくんの言うことだし、聞いてみようとあとに従い、名張方面から山添に。さらに月ヶ瀬経由で柳生に向かいます。
しかしこちらも登りが多く、足にきます。キツい。このあとは分かります。きっと柳生から笠置GCの横通って笠置から163でしょう。僕、163嫌いなんだよな・・・。ついに副住職が不平を漏らします。
「ぜったい針まわりで帰ったほうが楽だったって!」
「マジすか?んなことないっしょ!」
二人が真っ向対立した時、ゆっくりさんが一言。
「え?僕、このまま柳生から大柳生行って帰りたいんですけど」
二人「それはない‼」
やっぱり同じ道でも坂でも、感じ方とか、人それそれなんですよね。「俺のコース」ってのがるんですよ。実測の距離より心の距離。
こうしてゆっくりさんのおかげで笑って163号を突き抜け、加茂から木津への最後の平坦。さんざん引いてもらったうえに、京都まで帰るOくんに、少しでも楽をしてもらおうと、最後の力を振り絞り、35km/hで引いてみました。
すると、しばらくすると、Oくんがグイッと前に出て置いてけぼり。ふーむ。彼を引いて楽にするには40km/h出さなあきませんね。
そんなこんなで楽しく走れたライド。ガーミンで確認するとキレイな楕円形であります。確かに来た道帰るとさみしい軌跡になりますしね。
走行距離135㎞。獲得高度は補正前で2150m。補正後3700m。ガーミンの高度計算はわりとざっくりしてて、あとで補正を行うことができますが、ときどき「いやいや、さすがにそこまでは・・・」と思うことも多いので、結局最後は自分の感覚が正確だったりします。今日はあいだをとって2500くらいかな?
平均速度もあれだけ登ったわりには24kmオーバーで、なかなかに疲れました。135ですが200kmくらい走った感じがあります。今日は大変走り甲斐があった、楽しいライドでありました。