奈良はＹＤＭ⑳　パン「こはく」

「男子三日会わざれば、刮目して見よ」

なんて言いますが、久しぶりに行ったら、同じお店でも全然雰囲気が変わっていた、なんてことがあります。

今日、学校の仕事が終わり、いつものように自転車通勤で帰っていると、とてもお腹が空いていることに気づきました。

お店を選ぶ際の基準って、お店のおいしさもさることながら、「場所」ってすごく大きいと思います。
サイクリングに出てすぐのところで食べたらサイクリングが腰折れです。遠すぎてもあまりいけません。職場のそばに美味しいところがあればベストなのですが、私の職場、食べることに関しては本当に不毛の地。どうやったらこんなに食べるところがない場所ができあがるのだろうと思うほどに残念な場所です。ありそうなんだけど、ない。

いつもサイクリングしていると、ちょうどこのへんで食べたくなる場所、というのがあります。サイクリングから帰って、車の多い道を抜けて、ようやくホッと一息ついた、そのとき、いつも目に入るパン屋さんがあります。

奈良「こはく」さんです。

場所はルネ新大宮の１Ｆ。

一条通りの踏み切りすぐ、あの！くるみの木と踏切を挟んで向かい側と言いますか、そんないいところにあります。
ここの隣にはお花屋さんがありますが、お花屋さんの前は中華料理屋さん、そのだいぶだいぶ前は、24沿いで今行列ができてるマリオラーメン発祥の地。ここからいったん押熊に移って、今の場所に移られたわけです。当時は奈良テレビでCMまでやってて、なんか良くも悪くも目立ってました。

そんなマリオはさて置き。その隣りに今あるパン屋さんがこはくさん。

オープン時に行ったんですが、そのときはパンの種類も少なく、ちょっとそのときの気分に合わなくて、なんとなく足が遠のいていました。

しかし今日、観音様の導きか、なんとなくお店に入ってビックリ。

めっちゃ種類増えてるーーー

横にもある～。まだ焼き上がったやつが控えてる～。

なんか夢あるわ～。

パン屋さんって、「わーどれにしよ～どれもおいしそう～」というトキメキが全てやと思っとるんですよ。
41のお坊さんがトキメキって何やねんって感じですけど、年齢性別にかかわらず、そういうの、

あると思います！

ヨーロッパの本格派パン好きからすると日本のパンは噛み応えがないだの、上の具ばっかりで麦の風味がどうのと、言いたいことはよくわかるんですが、やっぱりそこは上に乗った数々のフルーツやらおかずやらクリームやらなんやらに目を奪われてしまうわけであります。日本人だもの！

そして値段が安い！210～230円がほとんど。最近どこもパンがどんどん高騰してますから、210円は良心的ですよ。おかずパンも「塩ピロシキ」だの「牛タンシチュー」だの、けしからん奴がいっぱい。これは夢がある。夢があるで～。

個人的に今日イチの満足は「very ベリー」というちょっとベタな名前のパン！

見よ、このクリームチーズの量！そしてドライフルーツの量！これで210円（だったと思う）は安い！コレはサイクリング中に即座に食べたい。実に旨かった。なんだよ、こんな近所でこんなパン食えるのかよ。もっと早くに確認していればよかった。副住職不覚！写真も携帯撮影！不覚！

今度ちゃんとしたカメラもって家族全員の分を買いに行こう、と思えたパンでした。

そもそも自転車乗りってパン好きが多い気がするんですよ。
なかなかあんなカッコで普通のお店入りにくいし、ラーメン屋も人気店だと並ぶから長時間駐輪が怖い。かといっていつもコンビニも切ない。ハンガーノック対策で甘いものも食べたい。だが、ケーキ屋は入れないし、ソフトクリームとかは季節を選ぶ。そうなったらパン！ですよね。

木津方面はパン屋激戦区ですが、奈良市内に関してはそこまで集中していない。有名店でも「それほどでは・・・」「高いけど・・・」というところもなきにしもあらず。

そんななか、最初からこんなだったのか、進化してたのか、いずれにしても、サイクリングに強い味方登場、であります。

木津にやたらと集中していたYDMパン部門に、Erdal以来の生粋の奈良パン屋さん。行ってみるべし、であります。