トレイル整備ボランティア
いつもお世話になっている三山木のラガッツィさんはMTBも大好き。冬は主MTBで山を下るのが盛んです。
そんなある日、ラガッツィメンバーが 近くの井手町の万灯呂山を下ったときのこと。
山の手入れをしているおじさんたちと遭遇しました。
「おう、元気だなぁ。山で遊ぶのはええけど、たまには掃除もしてくれやぁ」
という言葉をもらいました。
そこに私はいなかったのですが、そのあとみんなで「そやなぁ。いつも山にお世話になってるし、なんかせなかんなぁ」と話し合いました。MTBだけでなく、ロードでも万灯呂山にはしょっちゅうヒルクラ練習をしています。MTBでは荒れ果てた登山道を下っていますが、私たちが下ったせいで荒れている部分もあります。また、モトクロスバイクがガンガン登ったところは思いっきり道がえぐれてペダルが回せなくて、難易度高すぎになっています。自分たちのためにも、他人のためにも、何かしようということになりました。
今回の目的は、自転車乗りだけでなく、「徒歩の人も助かるように」というコンセプトで溝を埋め、登山の人と自転車が衝突しないよう、視界を確保することをメインにしました。
そして集まったラガッツィメンバー、略して「ラガメン」は6人。
道具はなかなか一般家庭にはないのですが、そこは私、お寺。大きなスコップを三つかき集め、山のお寺で鉈・ノコギリ・植木ハサミなどを揃えて持っていきました。
当日朝7時にラガッツィ前に集合し、店長は車、他はMTBで山頂まで上がります。
背中にスコップを背負ったいなせなおっさんたちが気合を入れます。
スコップを入れた袋は店長が土のう袋を加工し、中にウレタンのカバーまでつけた専用スコップバッグ!
スコップメン、深い山に入っていきます。※テロ活動をしているのではありません。
実は私、MTBが苦手。斜面とか高いところが大嫌いなのに、なんでこんなことやらされとんねん感満載です。怖がりだから怪我せずに生きてきたのにー。ただ、マウンテンは怖がりがかえって危ないところもあり。フロントブレーキのかけすぎで、今日は見事に前転してしまいました。40越えて自転車で前転って、何やねん。もうここのメンバーに付き合わされてると、ロクなことないぜ。
怖いところは1人だけほぼ歩いて、無事厄を除けまして、さて、ここがメインポイント。
深い穴を埋めます。
アウシュビッツでは穴掘りが最悪の拷問だったという話を聞いたことがありますが、やりがいがあるので全然疲れません。なにこのマルクスが泣いて喜ぶ労働賛歌!
メンバーの持ってきた、軍用っぽいチェーンノコギリが大活躍。
大の大人が6人もいれば、あっという間に仕事がはかどります。
道に横切る丸太は、雨が流れるためのルート。これでせっかくの土が流れるのを防ぐつもりです。
ここでコーヒーブレイク。
仕事のあとのコーヒー旨いッス。あ!お金割り勘せなあかん。忘れてた。
このあと少し笹を払って下り坂での衝突を防げるようにしました。まだ、笹がすごく多い区間は第2弾で。
さて。一仕事終えて下っていますと、私たちが直したばかりの道を下るMTB集団が!
なんつータイミング!と思って見てみますと、なんとラガッツィの仲良し店、高の原のファニーバイクスさんのMTB集団!
なんという奇遇。なんというタイミング。
「めっちゃ下りやすくなってるわ!」
との言葉を頂き、誇らしげなラガメンでありました。ええ汗かいたわ。