キノコとの戦い②<和解編>
以前、「キノコとの戦い」と称して、ロードバイクのヘルメット選びについてグダグダなブログを書きました。
あれから1年余り、ついに副住職、新しいヘルメット、買いました!
本当に色々なヘルメットをかぶりました。
軽量ヘルメット、エアロヘルメット、街乗り風ヘルメット・・・etc.
悩んで悩んで、大きく4つに絞りました。
① Koofu wg-1(http://www.koofu.jp/k13_wg_1.html)
工具と言えばKTC!日本人のヘルメットと言えばO・G・K!
カッコつけて海外メーカーのモノ欲しがりますけど、結局はみんな日本アタマ。鉢が張って平べったい。そんなあなたにOGK!の別ラインKoofuです。SMサイズの重量が200gを下回る超軽量。日本人にも似合う形状。キノコ度は極小であります。日本製はアゴひもの丁寧さが全然違います。ストレスがない。悩んだらもうココで間違いないでしょう。
② Lazer Z-1(http://lazer.jp/road/z1.html)
OGKで他人とかぶるのを避けたい!でも頭が純和風!という方におススメなのがLazer。海外のメーカーなのに、日本人に合う!・・・と、以前言っていたメーカーでしたが、実は2016年、あのシマノに買収されてしまったので、海外メーカーと言えるかどうか。それはさておき、OGKほどに見ないですので、人とかぶりません。Z-1は重量220gですので軽量ヘルメットの部類です。実は現在私が使用しているヘルメットがLazerのGenesisなので、同じメーカーのグレードアップは安心感があります。デメリットは正面から見ると、額との境界が三戸なつめちゃんのおかっぱのようなラインであること。
http://oakbaybikes.com/lazer-z1-helmet-review/
ですがこのデメリットは、実際にはほとんど問題ありません。なぜなら私はヘルメットをそのまま頭にかぶることは滅多になく、サイクルキャップの上からかぶることが多いので、日よけを上にめくればこのヘルメットの境界線は全然見えないからです。発泡スチロール部分があまり見えず、質感もよくて、実物を見ると急にほしくなるタイプです。今、Ragazziの客の多くがこれをかぶっています。
③ Giro SYNTHE(http://www.diatechproducts.com/giro/synthe.html)
Giroの商品は高機能なのに、デザインが落ち着いていてオシャレなものが多いです。私はspdシューズもここのモノを使用しています。基本的に「お!」と思うものが見つかる可能性が高い、オシャレなメーカー。Raphaとのコラボが多く、以前からGiroのシューズをめちゃくちゃオシャレにアレンジしたものなどが出ています。さらに今年はこのシンセもRaphaがロゴだけ張り付けたブラッシュアップしたデザインのヘルメットにして販売しています。重量は250gと若干重め。しかしこの重量にも色々事情があるようで、ヨーロッパ規格とUSA規格など流通ルートによって重量が若干違う模様です。日本に入ってくるのはUSAと同様、安全基準が厳しい方。ヨーロッパ規格だと220g前後のようです。
(この方のブログが詳しいです。http://canyon2011.blog41.fc2.com/blog-entry-92.html)
他にもスペシャライズドのevadeやMETのMANTAなどのエアロヘルメットも候補に入ったのですが、やはり形状が「本気過ぎる」気がしてしまうのと、夏場には暑すぎる感じがして外しました。いまだに気にはなりますけど。
一番買いやすいのは、馴染みのお店で扱っているLazerのZ-1。いつもお世話になってるお店に少しでも貢献したい。ですが、あまりにラガメン普及率が高く、「全員一緒もなぁ」という気持ちが働きます。悩んだ結果、私が選んだのは・・・
③ Giro Syntheになりましたッ!
背後に見えるは和田豊さんが実際に着ていたユニフォームであります。暗黒時代の光でした。
サイドショット。
これまで使用したLazer genesisと比べてみます。
高さはgenesisがあるように見えます。幅はほぼ同じのように見えますが、
重ねると若干syntheのほうが幅広だということがわかります。
しかし高さはgenesisのほうが高い。ちなみに重量はganesisが300g近いですので、持つとsyntheの軽さは感じますね。
実はsyntheに決めてから実際に購入するまでも色々ありまして、日本国内の販売価格よりwiggleのセールが3000円安い状態になったんです。でも、どうせ関税で3000円前後かかりますので、結局同じ。上記の重量差の情報をそのときはまだ知らなかったので、条件がほぼ同じに思えました。
しかしそのとき、大幅に安い価格で売っているサイトが!BIKEINNでした。ここはスペインの通販サイトなのですが、ちょっと郵送時間がかなり多めにかかったり、在庫管理がかなりスペイン的というか、世界標準というか、そこそこストレスがかかることで有名です。
そこで、wiggleの最低価格保証制度を利用してみることにしました。要は、「どこよりも安く」制度です。よそのサイトで、配送料金も含めてウチより安いとこあったら、そこと同じ値段にするで!という制度。そういうわけで必要事項を記入し、メール送信。返事を待ちます。
しかし年末年始のことです。返答はちょっと時間がかかります。しばしお待ちを、の連絡のあと数日が過ぎ・・・そしてwiggleのマットブラックの在庫は減っていき・・・。そして在庫がゼロになったとき、返信がきました。
「OK!最低価格保証の手続き済んだぜ!このコードを入力してくれたら、君の希望の値段で売るYO!」
もう在庫ないんですけど・・・。
こうして30g軽いヨーロッパ規格のヘルメットを日本より安い価格で購入する皮算用は、「海外通販あるある」によってついえてしまいました。ふりだしに戻った形になりましたが、もう私の頭はSYNTHEの形になっています。仕方なく、日本で購入しました。なぜかアマゾンだと日本の定価より高いという謎の状態ですが、おそらくは、去年giroの取り扱い問屋が変更になった影響でしょうか?よくわかりません。アマゾンも変な業者入り込んでますし、実店舗の方が保証が効きます。
よく「日本の問屋の保証なんて意味ないから通販のほうが絶対お得!」とか言ってる人がいますが、それはどうかなと思います。私のガーミン2回故障してますが、2回とも無料でいいよネット様が直して下さってます。やはり世界一細かい日本の消費者に鍛えられた日本の問屋さんはきめ細かい。「値段にはワケがある」というのを年とともに感じます。カルフールなんてすぐ潰れました。光明池でローラースケートでチキン売ってた人、いまどうしてるんでしょうか。
そんなこんなで、日本のお店ですぐ在庫のあるところを見つけ、迷わず購入。もうええねん。俺はこれが欲しかったんや!
こうして紆余曲折あったヘルメット購入。いよいよ装着。
うん。キノコってるね。
しかし以前にも書きましたが、キノコにも色々ある。
マッシュルーム型、シイタケ型などいろいろありますが、syntheはカサが大きめで頭とヘルメットの境界線がハッキリするタイプのシイタケ型。キノコから遠ざかりたくて、頭とメットの境界線が分かりにくい、カサ小さめのgenesisにしてましたが、それはそれで縦長のヒトヨタケ型になっていた。キノコから逃げてもキノコ。だから、キノコから逃げずに「いいキノコ」だと思えるキノコを頭に乗せる。それが私のキノコとの戦いから得た、結論なのであります。
ちなみにこれがヒトヨタケ。
キノコからは逃げられない。しかし、これは・・・
「いいキノコ」!
キノコでいいじゃない。キノコだもの。十人十キノコ!