慈眼寺 副住職ブログ

気合の12月

11月後半にすごく寒くなって「たいして秋も楽しめないまま、冬がきたなぁ」と思っていたら、11月末にだいぶ暖かくなって、12月。

やっぱりしっかり寒くなってきましたね。

12月になると毎年思い出すのですことがあります。
母親が昔、「12月まではコタツもストーブも出さない」というローカルルールを頑なに守っており、幼い私にはずいぶん寒かった。
小学校に入ると、口も達者になり、「絶対おかしい。お母さんだって絶対寒いはず!寒いやろ?」と聞くと、

「寒いけど、アカン!」

という理屈抜きの返答。コレはコレで気持ちよし。

なんか昔は「新しい下着は新年におろす」とか、よくわからない変なこだわりといいますか、メリハリのある生活をしてましたよね。今は便利になったのはいいですが、日々の暮らしがなんだか均質化して、「冬支度」とか「衣替え」とか、季節感を感じるものが少なくなりました。着物の世界なんかにいますと、何かの行事に合わせて着物の生地を変えていったりしますが、既に現代の季節に合わなくなっていたりして、これはこれでさびしい限り。

ところでこの母親ですが、家をリフォームしてからはあっという間にこの「12月ルール」を忘れてあったかくしておりまして、「なんだったんだアレは?」という気分でした(笑)あの頃は6畳一間に三面鏡とタンスを置いて、布団二枚を敷いて親子4人で寝ていました。あの頃の冬は本当に本当に寒かったですが、暖かくする手段もそんなになかったし、ないならないで、なんとかなってましたねぇ。便利になるだけがいいってわけじゃなく、あの頃のちょっと不便で貧乏くさい感じ、今思うと、帰りたい気もします。

いよいよ12月!

「師走」っていうくらいですので、寒さに負けず、おかんスピリットで今月は自転車ガンガン乗るで~!