久しぶりの本山
本日、御忌の準備と月参りの合間を縫って、長岡京の本山光明寺で朝の法話の担当させて頂きました。
久しぶりにきた早朝の西山の静謐な空気のなか、法脈相承(加行)中の若いお坊さんの目いっぱい張り上げた読経を聞いておりますと、身が引き締まる思いでした。
そんな中、勧化所にて花冷えの寒さの中、お集まりいただきました多くの信者さまの前でお説教をさせて頂きました。
テーマは「クロモリロード」・・・ではなく、「命日」。
お坊さんと切っても切れない「命日」をテーマに20分間、お話させて頂きましたが、何より最初の讃題の時点での聴衆の皆さまの十念へのすみやかな入り方に「うわ!練度高ッ!この人たち、お説教聴き慣れてる!」と焦りましたが、あたたかくお話を聞いて頂き、おかげさまで20分の持ち時間が10分ほどに感じるような楽しい時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。
もうちょっと余裕があれば、自転車でこちらへやってきて着物に着替えてお説教をして、また自転車で花脊峠なんか登って帰ったりしたいのですが、今、人生で一番余裕のないお坊さんライフを送っておりますので、ここは我慢、我慢であります。
便利な高速道路ができたせいで、45分ほどでついてしまう道のりですが、ゆっくり寄り道して、険しい山を登って自転車で来る「修業」として評価してもらえたら、喜んで毎週でも自転車で行くのになあなんて勝手なことを考えながら、急いで奈良に戻った副住職でありました。お粗末!