滋賀に住みたくなる旅
8月末はお坊さんにとって、唯一の旅行の季節。
毎年8月24日にお施餓鬼WEEKが終わり、25日からようやく遅い夏休みがやってきます。
と、いっても、お年忌なんかも入りますので、出かけられるのは限られてきます。
今年は住職の骨折で色々大変で、「今年は旅行なんて無理だな・・・」と思っていたのに、住職無事復活で、一泊二日で出かけることになりました!住職ありがとうございます!
そんなわけでずっとお寺でお手伝いをしていた娘に夏らしいところに連れて行ってあげようと思いましたが、季節は完全にクラゲの季節。子供が刺されたら大変です。そんなわけで、海っぽさ満開なのに海じゃない場所、琵琶湖に行ってきましたー!
我々自転車乗りにとっては滋賀県はしょっちゅうお出かけしているところ。しかも自力で移動してますから、感覚的にあそこをこう上って…などと分かります。そのへんを生かして今回娘と奥さん重視で、僕の行きたいところは入れず、コースを作ったのですが、思った以上に自分も楽しくて、滋賀旅行は何度かしているにもかかわらず、「滋賀すげぇ」と滋賀の底力を知った旅となりました。
初日、まずは体力マックスの娘を100%楽しんでもらうべく、「びわ湖こどもの国」へ向かいます。
が、途中に最近話題のスポットがあるので、せっかくなので立ち寄ってみました。
「琵琶湖テラス」であります。
琵琶湖バレイにできた眺めのいい場所、くらいの認識で軽く行って見たら、混雑に絶句!へ、平日やで!?
一気に車で行けるかと思いきや、駐車場台1000円、そこからさらにロープウェーがなんと!往復大人2500円!!!
大人二人子供一人で5600円!!!駐車場代込み6600円!高ッ!
最初から分かってれば帰ってたのに、既に入り口で駐車場台1000円払ってるから、帰れない!なんという巧妙な罠・・・!
「日本一速い」とかいうロープウェーでガーっと登っていきます。それなりに絶景。
そして頂上。
ラピュタから眺めたような絶景。確かにすごい。
わりとガスがかかっていたので、見えていた方の写真です。たぶん近江舞子方面でしょうか。確かに眺めはいいし、涼しいし、いいとこです。
しかし・・・。6600円って、豪華な昼ごはん食べられますよね。ちょっと休憩するにも高いドリンクなど買わねばなりませんし、そこはかとなくマリーナベイサンズっぽい展望台。ガスかかったらなにも見えないし。頂上で遊ぼうとするとさらにお金がかかりますし、滋賀県というお得に遊べるところ盛りだくさんなところでここに登る意味が・・・。
いや、確かにいいとこなんですよ。アツアツカップルとか、なんかええ感じで眺めてはりました。
なんだろう。毎年ルミナリエ行ってますとか、花火大会行ってますとか、ムード重視のロマンティックな人向けかな?
ウチはちょっと花より団子っていうか、ロマンティックあげるよというか、ロマンティック止めてというか、6600円で胸が苦しくなる「眺めとかタダ」と思ってる庶民なので・・・。
標高1100mといえばなかなかですので、自転車で登れればもっと楽しいのに。タダで登れるのに。
そんなことを思いながら、もったいないと思いながら、時間の方がもったいないので、さっさと下りました。駐車場は満杯で、麓の方の駐車場からシャトルバスまで出してロープウェーまで運んでいます。みんなこんなに絶景大好きなのか。
琵琶湖テラスで時間を取りすぎたので、当初立ち寄る予定の白髭神社は素通りです。ここは「琵琶湖の厳島神社」と呼ばれ、湖上に浮かぶ鳥居が神秘的です。
http://zekkeigogo.com/sirahigejinja.html
ここで綺麗な写真が見られます。
普段はビワイチの途中に素通りするだけですが、ちょっと通るときに手を合わせたくなる場所であります。ただし、交通量が多い上に、車を琵琶湖側に停めることはできないため、ちょっともったいない気もします。神社と鳥居のあいだに幹線道路が走ってるんですよね。すぐ近くに道の駅なりあればいいんですが。結構道路を渡って写真を撮りに行ってる観光客が多くて怖い。
白髭神社を越えて、そのまま北上。目的地は近いのですが、ここでいったん食事です。事前のリサーチで、こんなところに?という場所にオシャレなカフェがあると聞いて、奥さんのためにここに寄ります。
情報通りの田んぼを越え、山道を越えると、あっけなく到着。
「ソラノネ食堂」さんであります。
ズバリ「農村カフェ」の名前がピッタリののどかな田園の中に、ひょっこりあらわれるカフェ。大きなイチョウの木が隣にあります。
ちょうど店の裏にイチョウがあるわけですね。
↑ソラノネ食堂さんのブログより(http://soranone.jp/wp-content/uploads/IMG-6304.jpg)
店内はすごくナチュラルで居心地のいい空間。「開放系くるみの木」という感じ。
景色が素晴らしい。ずっと見ていられます。どこまでも続く田園風景。6600円かからない滋賀らしい景色です。本当に滋賀は稲作が盛ん。ここまで豊かな田園風景は、私滋賀県以外で、あまり記憶がないです。ヨーロッパ的といってもいい。ひたすら広がる平野にどこまでも広がる緑のじゅうたん。ビワイチの楽しみの一つです。しかも近くの家屋敷も大きいので、豊かな農村地帯なのだなと感じます。ここではその恵みをふんだんに使った農村料理が食べられます。
奥さんが「ごはん大盛り」を頼んだところ、「え?お施餓鬼?」と思うような巨大なお仏飯みたいなのが来て、「ホンマに大盛りやん!」と叫んでしまいました。
こちらかまどにこだわりをもって炊いておられます。おこげもしっかり。これがうまい!本当においしいです。こんなにおいしいご飯は生まれて初めて食べました!おかずもどれも丁寧な味付けをされたおいしいものばかり。コレ、1400円は安い。すごく安い。
これがそのかまど。
カレーもあります。おいしいです。
鹿肉サンドイッチもあり、娘がガツガツ食べていました。
かまどでお米炊き体験やブルーベリー摘みなどもあり、単なるカフェに留まらない、体験型施設となっています。店員さんもみんな気持ちのよさそうな人ばかり。「スマートな北の国から」みたいな感じ。カボチャで謝ったりしない感じ。
本当に気持ちのいい場所で、ここ目的で滋賀に来てもいいくらいです。なんたらテラスとか、なんか草が生えてるバウムクーヘン屋とか行かなくていいと思います。著作権でもめたネコもどうでもいいとおもいますニャン!
序盤で夫婦二人は大満足。
このあとは完全に娘に楽しんでもらいましょう!
その名も、「びわ湖こどもの国」!
ここはスゴイ。幼稚園児~小学校低学年だと、失禁するほど楽しいと思います。
まずすべり台が数十個。滑っても滑っても違うすべり台があります。とにかく遊具が数えきれないほどあります。
ものすごいフリーフォールみたいなのも。
さらに室内にはトランポリンや、こんなふわふわしたものも!ふわふわのほうは200円程度かかります。
なんかやたらとクライミングに力を入れています。
こんな本格的なものも。(有料)
他にもアンパン号や変わり自転車、坂すべりなど1日では遊びきれない遊具がズラッと並び、おまけに湖岸で泳ぐこともできます。
しかも、100円~200円かかる有料コンテンツが一部あるものの、ほとんどはタダ!駐車場代500円以外なにも要りません!!!
湖岸も本格的テントを立ててバーベキューをすれば有料ですが、簡易テントだとタダ。なのに、無料更衣室、無料シャワー完備!シャワーは水だと無料。お湯は100円。
なんなんだ。いったいなんなんだ滋賀県。同様の施設が帰帆島にもあるらしく、滋賀県の子育て環境が整いすぎ!!!
関西圏で大阪以外で唯一人口が増加している県であり、人口バランスがすごくよいと聞いてはいましたが、コレは確かに住みたい。豊かな田園風景から伺えましたが、県民所得が全国4位というデータも見たことがあります。広い農地で兼業農家で、近江商人スピリットでガッツリ儲けているのでしょうか。おまけに地価も安いようです。想像以上に豊かな県だ。滋賀県!
こうしてこどもの国で半日遊び、湖で泳ぎ、娘大満足で初日を終了。
滋賀県名物である渋滞には湖西道路で巻き込まれましたが、無事宿でぐっすり眠り、二日目に続くのでありました。