段ボールパパ
以前、娘に「おしろをつくって」と言われ、段ボール城を作りました。
あれから1年。また娘が無理難題を。
「アイスクリーム屋さん、つくって。」
イメージしづら!
とりあえず材料の段ボール集めから始めます。
仕事柄、お供養などで段ボールはたくさんあります。さらに最近はネットショッピング社会。小型の段ボールもたまります。いくつか「コレは使える」という材料が集まりました。しかし、小物用の段ボールが足りない。そんなとき、学校の職員室を見回すと、実にちょうどいいサイズがいくつか。まわりの先生に許可をとって、どうせ捨てるだけの段ボールを持ち帰りました。材料はほぼ揃いました。
正直、コーンに巻く紙とか、アイスを入れる透明の容器とか、31で実際に買って再利用しようかとも考えましたが、そうすると結構お金もかかる。誰かがくれたのならともかく、そのためにアイス買うのってどうよ、という気になり、却下。
アイスのショーケースとかどうしたらいいのかなとか、アイスの材質どうしたらいいのかなとか悩んでるうちに、時間が経ちます。子供は全然待てないので、せかします。
「パパ、アイスクリーム屋さんまだ?」
「まだ?」
「いつ作ってくれるの?」
そろそろイライラしてきたときに、ママが天の声。
「パパは気が向いたら一気に作るタイプ。気長に待ちなさい。」
奥さんはずっと、「B型男子とだけは気が合わない」が持論で生きてきた人でしたが、結婚した相手はこれ以上ないくらいBの、Bのイデアのような男。そうなんです。気が向かないと何もしません。
そしてある夜、思い立った私が、キテレツくんのようにカンカン作りまして、一晩で完成!
今回はかさばならないように、屋根はなし。たまたまあった、青いおかしの箱がさわやか!赤い部分もあったので適度に混ぜて、どことなくおフランス風味の屋台風。カルロス・ゴーンも買ってくれそうな出来栄え。(知らんけど)
看板は青い段ボールに修正テープで娘の名前をつけたアイス屋さんの名前を書きました。曲線が難しい。
今回のこだわりポイントは段ボールを使用したコーン!
段ボールの表面をはがしてみると、ちょうどいいワッフルっぽい部分がむき出しになります。これを撒けばコーンっぽいかと思ったらうまくいきました。はがした部分もコーンに使えて、一挙両得。ただし、今回使用したのはどれも質のいい段ボールで、剥がすのが難しかったですね。もっと粗悪なのがほしかった
アイスのショーケースはあんまり頑張らずに二つだけ。野鳥の会の長靴の段ボールを使用しました。アイス自体は折り紙を丸めたらいいやと。粘土とかでリアルにやりたい半面、部屋汚されるのは火を見るよりも明らかですからね。
アイスを挿す部分は、もうちょっときれいに穴を空けたらよかったですけど、まぁいいアイデアだったように思います。
朝が来て、起きた娘がコレに気づいて、
「わぁ!!!」
と驚きました。
このためだけに頑張りました(笑)
最後に娘が折り紙を丸めてアイスが出来上がりました。
うん。アイス屋さんの醍醐味である、アイスを丸く抉り出す動きとかはできませんが、後片付けが楽なのには代えられません。どうしてもやりたかったら、バイトしたらええねん!
娘が勝手にレジを置きました。ただ、こうなるであろうことを予想してスペースを空けておきました。
うむ。なかなかの出来栄え。正直テープの張り方とか穴のあけ方とか雑な性格が存分に出ていますが、まぁパパ頑張ったし、いいでしょ。
段ボールハウスは1年後の今も壊れずに現役ですが、アイスクリーム屋さんの耐久性は低そう。面倒くさかったですが、まぁ喜んでくれるのなら、ぶきっちょでよければ頑張ります!
でも、次「サグラダファミリア作って」とか言われたらどうしよう・・・。