慈眼寺 副住職ブログ

餅つき

先日、娘の通う幼稚園で餅つきの行事がありまして、参加希望のおとうさんは杵でついて下さいってことで、手を挙げて初めて行ってきました。

そもそも餅つき経験は、記憶に残る限りナシ!事前に檀家さんでやってそうな農家の人に聞いたところ、「飽きるほどやった」「毎年やってる」などのツワモノ揃い。みなが口を揃えて言うのが、

「実際につく前のグリグリ潰す過程が大事。」

意外!

さらに、檀家さんで保母さんをやってらっしゃる方に聞いてみると、

「上手い人とそうでない人の餅は雲泥の差。普段無口なお父さんがすごく上手かったりすると超人気」

いや、だから僕初めてなんですけど・・・。

かといって練習するわけにもいかず、どう考えても餅つきのすごい才能が眠ってるタイプの身体付きでもないので、諦めてそのまま行ってみました。

とりあえず娘はお父さんが餅つきにくるというだけでテンション爆上がり。いつもより1時間早く起床し、もう着替えております。
お参りの日だったのですが、住職に丸投げして参戦です。スイマセン!

さて幼稚園につくと、お父さんたちが続々終結。経験者が多く、頼りになります。

手袋、マスク、頭にタオル着用が義務付けられております。「お手伝いしてくだいさい!」と頼んでいる割には汚いもん扱いされているような複雑な気分ですが、昨今色々敏感なので、当然ですね。ちなみにタオルはいつものぶつだんの泉屋さんのタオル。ジョギングも野焼きも頭にはいつも泉屋さんで貰うこのタオルを巻きます。銭湯で身体を洗うのもコレ。喉が痛いときも首にまくのはこのタオル。奈良マラソンもコレでゴールしてます。この大きさ厚みのちょうどいい感、ちょっとないぜ!

そんなタオルを頭に巻いて、気合十分。いよいよスタート。

「○○ちゃんのパパです!」

などと紹介されてちょっと恥ずかしい。

そしていよいよ餅つき。
経験者のパパさんと一緒にグリグリやって、「もういいかな?」という感じでぺったんぺったん。

ところがどうも餅らしさがイマイチ。
年長さんのパパがやってきて「アレ?粒目立ってますね」とのこと。

思っているよりもっと潰さないといけなかった模様。

お餅は何度も作るので、二度目は親の仇のようにグリグリ、グリグリ。

そこでぺったんぺったん。いや~なんかこの音いいですよね。なんか「ハレの日」って感じします。あの事件のせいで「はれのひ」の言葉のイメージ最悪ですけど。ああもうあれから1年近く経つんだなぁ。

そんなことを考えながらぺったんぺったん・・・するとシルクのように滑らかな表面のお餅が!コレや!という感じ。

できあがった餅を見せると子供たちが大歓声。いやーこんな反応してくれたらうれしいなぁ。

都合4回ほど餅をつきましたが、完全に普段使用しない筋肉なので露骨に疲れました。やはり向いてない。

もういまや農家でも機械を使うことがほとんど。観光用のものを除くと、めっきり餅つきなんか見かけませんが、やっぱりなんか、いいもんですね。餅つき。めでたいかんじ、します。

娘も喜んでくれたみたいで、よかったです。いつまでこんなことで喜んでくれるのか。性格が似すぎてて、反抗期にはおそらく壮絶なことになる予感がしますので、なるべくこの状態が長く続くことを祈りながら、餅を食べる副住職でありました。

ごちそうさまでした!