慈眼寺 副住職ブログ

だから旅に出た。

わったっしのくつーが地ぃ図ぅにーない道 あっるいてーみたーいという のですッ♪

 

副住職です。

 

今日は長年愛用してきた靴とついにお別れする日となりました。

思い起こせばはや10年近いか。ものすごく欲しかったのに、お金を出し惜しんでいるうちにお店からすっかり消えたスニーカー。諦めてアウトレットモールを歩いていたある日。なんとそこにその姿が!サイズがワンサイズ大きいものの、普段用ならいいよね、と格安で購入して以来、いろんなところに行きました。

NB(ニューバランス)967Rです。

気でもくるったか?というド派手な蛍光レインボーカラー。靴紐までレインボー。
間寛平さんのアースマラソンのサポートモデルとして歴代ド派手なカラーを輩出してきたこのシリーズの、たぶん最終盤に出てきたナイトレインボーバージョンでした。

その蛍光ぶりもすっかり色褪せてこんな感じに。サイズも合ってない上に普段履きで適当に履いてたので傷みが各所でひどいです。

靴底の滑りっぷりは悲惨。もとからNBは滑りやすいのですがここまでくるともうアウト。加水分解もいやっちゅーほど進行しています。

誰がこんなボロボロの靴の写真みたいねん!

かかとの部分が内部ですっかり折れており、履くたびにゴソゴソします。

だましだまし履いてきましたが、さすがに限界。ランニングシューズとしての機能はもともと低く、軽くもなく、ただ、履き心地が柔らかくて気持ちよかったため、ありとあらゆる場所に履いていきました。部品が剥がれてきたら接着剤で補修しながら10年近く。

カンボジアの湿地帯から出雲の海岸、マントロ山のトレイル、佐保川の土手、梅田のど真ん中でもどこでも履いていきました。

「すごい色の靴履いてるね」

とよく言われましたが、こんだけとっちらかった色なのに、なぜか不思議な調和がある(ように自分には思えた)のが不思議。色がありすぎて、どれか一色くらいは服に使っているので、不思議とどんな服にも合いました(と思います)。

基本的に服装が地味なので足元だけガツン!とドン小西がいてるみたいで、この関西風味のNBは大好きでした。

とはいえ、アウトドア用途として使用するのはもう不可能。汚くなって余所行きにも苦しい。普段履きにもたえられない状態になり、泣く泣く放出。メルカリなどで相当ひどい状態でも1000円前後で売られていたりしますが、ずっと履いてきて愛着もあるし、このまま誰かのものになるよりは・・・。

とりあえず、個性的な靴ひもだけはまだ使えるので取り外し、あとは不燃ごみの日に捨てることになりました。

結婚後のこの11年のほとんどすべての旅の思い出に顔を出すオレンジのアイツ。
娘が生まれてからぶらぶら歩いた公園に必ず顔をだすオレンジのアイツ。

本当にいろんなところへ連れて行ってくれてありがとう!