伊吹山ヒルクライム2019
2年前はじめて参加した伊吹山ヒルクライム。
去年はエントリーしていたものの、住職の突然の骨折により不参加(DNS)。
今年も難しい日程でした。14日に開催されるのですが、13日は奈良門中輪番御忌!去年私が父の代役で導師を勤めたアレ!今年は十念寺さんでつつがなく行われました。
で、これが結構疲れるので、たまたまお参りはなんとかなる日だったのですが、やはり御忌の翌日は無茶かなぁ?という心配が拭えず。さらにお寺の仕事が増えたことで調整もなかなか進まず、2年前より明らかにキレが悪い。戻ってきたと思ったら乗れなくなり、また時間をかけて戻していくの繰り返し。なんとかだましだまし体重も65kgまで絞るも、2年前は63kgだったことを思うと、単に体重云々より、それくらいのトレーニングができていたんだなぁと。
さらに悪いことに当日は雨予報。ギリギリスタート時間までは降らない予想でしたが、山の天気ですからね。
最後まで参加すべきか悩んでいましたが、当日朝は結局4時半に起きて、2時間かけて決戦の地に向かう私がいました。
2年前は前日入りして長浜で寝てたのになぁ~とか思いつつ、高速を走ります。
途中の多賀SAでサンドイッチを買っていると、お店のおじさんが僕の伊吹山HCの参加賞のサコッシュを見て、おばさんに話しかけていました。
「ホラ、あれ、伊吹山ヒルクライムやな」
「なんですのんソレ?」
「あれや。自転車でな、山登るんや。ずーーっと。俗に言う、”登りバカ”やな!」
・・・の、登りバカ・・・・。どっちかというと、「坂バカ」という言葉が一般的な気がしますが・・・。なんか「登りバカ」のほうがさらにバカっぽいというか、ちょっと悪口感がすごい!(泣)
このおじさんがレジもこなしていたので、何か話しかけてくれるのかと期待したら、まさかのスルー!話題にされただけ!(泣)
そんなこんなで決戦の地につきました。
「大一 大万 大吉」の紋などが並んでいます。いきなり目に入ったのが壮大に負けた側の参謀の紋で、士気が下がります。
もう引き返せません。
やるっきゃない!(土井たか子)
2年前と違って今年は暖冬。今年は久々のフルコース15kmです。2年前は10kmだったので、1.5倍!これが吉と出るか、凶と出るか・・・。自分に自信がないと、人は何かに頼りたがるもの。神仏のたぐいは間に合っているので、あとは(疑似)科学のみ!普段は水しか飲まない私ですが、アミノ酸の粉末を購入しておりました。アミノバイタルプロ!「最後まで崩れないカラダへ!」が殺し文句。
ひとくち飲んで絶望!
マズい!
もっと酸っぱいのかと思ったら独特の後味の変な甘さのやつ!わぁなんか変なの買ってもうた!ナニ味?コレナニ味?
ライムフレーバー?
嘘やん!こんなライム食べたことない!なんか昔のお薬みたいな味しかせえへん!こんなんやったら水の方がマシ!コレはムリ!
といっても、水を替えるところもなく、絶望しながらスタート地点へ。緊張していると、隣の人が話しかけてくれました。福井から来られたそうで、「俺のおじいちゃん、三国出身ッス!」とか言って話が弾みました。
そしていよいよスタート!
とりあえず、今までで一番好成績が出たレース(当社比)。「得意のコース、得意のコース」と言い聞かせ、踏んでいきます。
2年前は10kmの短縮コースで、終わったときは「え?もう終わり???」とあっけなく、力を出し切れなかった印象でしたが、えてして好タイムはそういうときにでているもの。要は楽に走れたということですので。
2年前と同じ余力を残す戦法で行こうと思ったところ、選手の中に見覚えのある人が一人!
「あ!あの人一昨年も一緒に走った!」一方的に覚えています。速そうなのでペースメーカー代わりに目標にしてついていった人です。今年も目標にしよう!こうして「二匹目のドジョウ」もしくは「コロリ転げた木の根っこ作戦」を採用してついていきました。
ただし、悲しいかな、今年は全然ダメ。もう5キロ地点くらいで遅れ始めます。2年前は最後までついていけたのに!どんどん進むあの姿は2年前の私!カムバック私!
悲しい心の叫びも届くはずもなく、他の人にもどんどん抜かれて足が止まって行く私。
2年前のゴール地点でタイムを見ると2年前の3分遅れ・・・。このバテバテの状態であと5km・・・。
絶望的な気持ちのまま進んでいくと、ついに来ました。雨です。ガスもすごい。山頂付近は雪まで残っています。寒い!寒いけど、ガスでサングラスも曇って何も見えません。雨か汗か涙かよくわからない体液が顔を伝ってきて口に入るとしょっぱいです。ドリンクを飲むと変な味。キツイ。今年はホンマにキツイで!
最後なのにラストスパートもかけれずにそのままうなだれてゴール。
一昨年10kmでギリギリ40分切れずに悔しがっていましたが、今年は15kmで65分・・・。1時間切れるかどうかでもがきたかったのですが、話にならーん。コレが実力でーす。少しでも60分に近づけるように精進しまーす。
そもそも、15kmを想定した練習をしていたかというのがやはり敗因だった気もします。奥山登ってもせいぜい6kmそこら。最低でも二本連続で登らないとやはり。同じコース2回は苦手とか言うてられへん。速い人はそういうの黙々としてる。ただ、10kmまでのどの区間でも今年の方が遅いので、そもそも今年の練習が甘かったと言わざるをえません。
加齢は理由になりません。カテゴリ別で走ってますから、みんないっしょに年を取っているんだもの!
そして、私より年上のカテゴリの人にもバンバン抜かれたもの!
それに、人と比べてるんじゃなくって、自分との戦いですから、才能の差もありませんからね。まだ今シーズンははじまったばかり。2年前は伊吹山で好成績(当社比)がでたものの、その後の大台ケ原で撃沈。
逆もありうる。逆もありうるで・・・!