慈眼寺 副住職ブログ

お盆シーズンの甲子園にザ・浄土宗な選手が。

いよいよお盆シーズン開幕です。
この時期、檀家さんのお宅へお参りいたしますと、十中八九、TVは甲子園。
慌てて消すお父さんや、そのままなおじいちゃんなどいますが、こっちもさっきのおうちで見た続きが気になってたり。
コレもお坊さんにしか分からない「お盆あるある」ですね。

そんななか、目を疑う記事が!

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190810-00000009-sasahi-base&p=1

「四十八願」という苗字があるとは!
そして読みが「よいなら」とは!!!

阿弥陀様がまだ菩薩の頃、如来になるに際して立てた誓願、これが「四十八願(しじゅうはちがん)」であります。しかしこれを「よいなら」と読むようになるとは・・・。地名というのは転化、訛りで変わりに変わってものすごいことになることがありますがコレはすごい。

昔広島カープに「梵 英心」という珍名選手がいましたが、「梵」は「そよぎ」と読みます。この方はまんまズバリお坊さんの息子さんです。

実は仏教系の苗字は珍名の宝庫でして、「南無」さん「念仏」とか「転法輪」さんとか、ものすごいのがいます。転法輪さん、カッコよすぎますが、全国に70人もいるそうです。全国の「転法輪」軍団が集まったら、何か念力とか波動が出そうなくらいカッコイイです。痺れます。

そういえば教え子に「釈迦郡」くんというお子さんがいましたが、これがまたお釈迦さまのように清らかな心持のお子さんで、生徒なのに「お釈迦さま」と呼んでいました。

まぁ苗字というのは、勝手に作り変えられないだけに、珍名はプレミアム感あります。仏教には関係ないですけど、綾瀬はるかさんの本名は「蓼丸(たでまる)」というとんでもないレアネームなんですよね。

マニアックならいいかといえば、そうでもなく、実は「ザ・普通」と思われている「鈴木」さんも元はと言えば神事に関わる名前だったりします。

お盆は甲子園を見ながら、苗字に思いを馳せるのもいいかもしれませんね。