海外通販で絶体絶命でちびりそうになった話。
先日、いつものように、銀行の通帳を確かめて、ビックリ、というより、
失禁しそうになりました。(失礼)
ある日の買い物の額が・・・
320,000円!
え?ナニソレナニソレ?フレーム?俺、フレーム買った?
買ってない!!
奥さんに確認するも、「私知らない。アンタなんか自転車のモン買ったやろ!」
だから買ってない!!
確認するとどうも海外通販サイト。
その日に自分が購入したものを確認すると・・・
あ。あった。自転車のキャップ。
3200円!
コレか?コレなのか?くさいぞ。コレが臭い。なんか数字似てる。
アレかな?為替レート間違ってるとか、ドルと円間違ってるとか、そんなんかな?っていうか、こんなん間違ってるって指摘して、ちゃんと返してくれるのかな・・・。
ここで敢えて公表します。その企業は・・・。
Isadore
日本でも普通に取引されており、wiggleでも買えるちゃんとしたメーカー。日本でも買えるし、普段使ってるメジャー通販サイトがあるのになぜ今回直に買ったかと言えば、他で売り切れてて、しかもここで10%オフで売ってたから。まぁ、300円くらい得しようとして32万取られてるんですが・・・。
しかしこの会社、まさか詐欺とかそういうことはあるまい。
とりあえずはカード会社に電話や・・・。
わき汗をぐっしょりかきながら、電話。カード会社の対応はかいつまんで言うと、
「一応調べますけど、めっちゃ時間かかるから、相手分かってるんだったら、自分で交渉してね」
嘘だろ。オイ。なんなんだコレ。いま流行りの自己責任ってやつ?マジありえねぇ!
相手どこかわかってるでしょ?
スロバキアやで!
まったくアテにならないカード会社の電話を切り、「落ち着いたらぜったい解約する・・・」と心に誓い、メール作成。
スロバキア語が分からなすぎるので、英語で。
「あの~おたくの請求、すごい高いんやけど、為替レート間違ってない?」
みたいな内容。
すると1時間もしないうちに返事が!
「めっちゃゴメン。どうもウチのシステムミスで、コンマを認識してなかったから、100倍請求してもうた。返す手続きするから待ってて!」
おおう。通じてた。もしものためにエディンバラ大学を卒業した友達に連絡しておいたけど、普通にいけた。ってか、向こうの英文にスペルミスあったし。
だいぶ安心していた矢先に、数日後メール。
「返すつもりで頑張ってんねんけど、お願いあるねん!ちょっと色々情報教えて!通帳番号とか、定期か普通かとか・・・」
・・・・・。
怖い!
すげぇ怖い!顔も見たことがないスロバキア人になかなかの個人情報教えるの、怖い!エディンバラの友人に泣きつくと、「ソレあやしい!」とさらに不安を煽る。
アテにならないカード会社に電話すると、やっぱりアテにならず、「銀行に聞いてくれ」。で、銀行に電話すると「カード会社に聞いてくれ」嘘だろ。
ナントいうたらいまわし。
ぜったいカードは解約する。そこだけは間違いないぜ!
ただ、お葬式の司会さんみたいな口調の交換手が繋いでくれた銀行の女性は非常に優秀そうで、あとでカード会社と協議して色々と相談に乗ってくれて助かりました。口座は維持することにしよう。
結論を言うと、
「相手の要求は海外送金に必要な情報で、あぶないものではない。その会社が危ないかどうかを調査することは我々にはできない。気持ち悪いかもしれないけど、教えるべき。あと、あなたのケースは非常にレア。相手も素直に返すと言っているので、時間がかかっても自力でやってもらうしかない。入金されたらすぐわかるから、あなたに電話で知らせる。」
長年他力本願を信仰してきましたが、こんなところでストロングスタイルの自力を要求されております。
こうしてビクビクしながら必要な情報を送ると、やけに明るい返事が。
「もう大丈夫!ありがとう!2,3営業日で入金するよ!」
マジかよ。
そうして2,3日待てども、銀行からの電話はなし。仕方ないので銀行に電話すると、
「2,3日でつくはずがない。海外送金は少なくとも1週間。中国だと一か月かかった例もある。気長に待て。知らせるから。」
とのこと。32万もなくなって気長に待てるかよー。
そんなふうに絶望した翌日。通帳を記帳してふと見ると、見慣れぬ入金アリ!
かえってきてる~!!
しかもメールの2日後に来てる~!
優秀!
Isadore超優秀!
今回、Transferwiseという海外送金のオンラインシステムが使用された模様。通常のリアル銀行同士の海外送金の場合、時間もかかる上、こちらの身分証明なども必要と言われていたのですが、あっさり入金。入金されたことを銀行が把握していないっていうのはどうかのかと思いますが、表門を見張ってたら裏門からさっさと入ってた感じか。
とりあえず、今回、誠実に対応してくれたIsadoreさんのミスをさらすのも悪いかなと思いましたが、逆にその後の対応が非常に速くて誠実で好感度が(カード会社の100倍)高かったので、あえて書きました。
今回の教訓。
・やっぱり海外通販っていうのは、色々ある。
・Googleで検索したりしたら、英文作りはかなり楽。
・Isadoreはミスをしたが、同様のミスは今後さすがにないはず。
・Isadoreはミスしたときの対応が誠実。
・カード会社は慎重に選ぼう。
まぁ、とにかく、よかった。よかったよ、ほんとうに・・・。