「ロードと城下町」撮影会
以前からこのHPの写真など何度もお世話になっている友達、プロカメラマンげんちゃんと以前から温めていた計画がありました。
げんちゃんは普段からありとあらゆる雑誌を購入しており、興味を引いた写真などをチェックしています。そんなげんちゃんと自転車雑誌しか見ない私の意見が一致する雑誌がありました。
「旧街道自転車旅」
旧街道じてんしゃ旅 其の一 旧東海道編 (ヤエスメディアムック627) | |本 | 通販 | Amazon
名前の通り東海道や中山道を自転車で旅する雑誌です。
古い街並みと自転車が実にいい感じ。自分でサイクリングしていても、知らない山道を抜けていきなり旧宿場町なんかにたどり着いたときの新鮮な感動を思い出してすごくいいなと思っていました。
「こんな写真撮ってみいひん?」
げんちゃんが突然言い出したのでビックリ。
「え?可愛い女の子で撮るん?」
「いや、自転車からなにから持ってるし、モデルよろしく」
え?拙僧?
聞けばこういう仕事が来たときのためにノウハウを蓄積したいとのこと。
オッサン+自転車+旧街道はすでに雑誌になっているので、ここはカワイイ女子で撮ったらさぞやアクセスバンバンでバズりまくるかと思いますが、いきなり何にも知らない女の子連れてきて自転車にまたがらせても、それはそれで違う感満載。なによりタダで記念になるような写真をプロが撮ってくれるというので、話は盛り上がり、さぁいくぞ!
・・・と日が決まるたびに予定外の急用が入ったりして延期延期が続いてはや1年?
いよいよげんちゃんと私の計画を決行する日が来ました!
まずは場所の選定。
関宿、富田林地内町が候補に挙がりましたが、時間がかかるなどの理由で候補から外しました。
さらに撮影するうえで一番重要かもしれない要素が、
「人通り、車通りが少ない。」
オッサンがモデルでオッサンを撮るわけです。
これはなかなかに奇ッ怪な絵です。その情景ごと写真に撮られてしまうメタ的な展開になりかねない。
そんなわけですべての要素を満たす町が見つかりました!
大宇陀松山地区であります!
松山地区について|奈良県宇陀市松山地区観光案内ホームページ (city.uda.nara.jp)
都祁村を第2の根城にしている私。宇陀、大宇陀あたりは土地勘あります。このへんの旧街道筋の風情はバッチリ!
ほんとは自転車で現地に行きたかったのですが、げんちゃんが車を運転しないので、乗せていく必要があり、車で行くことに。
その日は急に冷えてきたあいにくの曇りの日。
奈良に来ただけで「寒い」と思っている大阪人のげんちゃんが、大宇陀で車から降りて「さむっ!!!」と叫びます。
分かります。このへんさらに寒いからね。
道の駅で車を停め、いよいよ撮影スタート!
この日のために対策バッチリ。素人モデルがへんな目線にならないように、ギンギラギンにさりげなく大きなミラーレンズのサングラス着用。街並みに合うようにビチクラシカさんのウールジャージ。
同じカーブを3回往復させられたりしながら1時間半撮影。
総移動距離6キロで震えながら撮影した写真、実に百枚近く!(全部オッサン!)
出来上がった作品がコレだ!
イイ感じ!実にイイ感じ!
腹が出てなけりゃ、もっとイイ感じ!オッサンじゃなかったらどんだけいいのか!
だが、自転車とカメラマンだけは一流!超一流!
いや~ナイスですね。実にナイスですね!
げんちゃんも写真に満足。
「ノウハウできた」と喜んでおられました。
今後こういう依頼があればバンバン受けるで。10人とかでまとめて頼んだら一人当たり安くなるで、とのこと。
普段はこういうページでかわいい女の子を撮っているバリバリの文科系カメラマン。
221B JOURNAL – 文化系のための、“ ひとりで楽しめる面白い関西” を紹介するサイト (221b-j.net)
こんな人がただの自転車好きのオッサンをパシャパシャ撮ってくれます。
なにはともあれ、一生の記念になりました。
よし!遺影はコレで決まりや!